おとなしいラブり

詰むくらい好きで あいあいのあい ですね ちらつく夢もほんやりと あなたと君とをたゆたうな 急にそう でも昔から ほどよい距離のあのお姉さん たなびく関係 こそ永遠 くるくるよりも はらはらでして ラブなことなくて エーならばユーに すっと吐く恋に ゆっ…

大衆バー

個性も 美意識も ないとこに 班はできる 文化の匂いも 一切ない 当たり前の普通 そんなバーで きっと たぶん まあそうだよな で 絶対も比較も何もない 一期一会もなんもない 日常のバーで 横長のカウンターが分断する 世間が壁作る 常識が雨降らす 沸き立つ …

最終手段

最後の最後の最後の最後の最後の最後の最終手段 (最後の最後の最後の最後の最後の最後の最終手段) 最後の最後の最後の最後の最後の最後の最終手段 (最後の最後の最後の最後の最後の最後の最終手段) イエー!すれ違う列車 突き破り飛び乗れ間違えたから …

境界線

夢を見すぎると 遠く離れた場所からも おもいだしてしまう あのとき買った飴玉は本当だったか あの知識は真実か 彼女は実在するのだろうかと 散り散りになった記憶が どうだか知らんが 巻き上がっていく 現実と 見分けがつかない 別れてしまった人たち 浮か…

ふたりのみーちゃん

ねーちゃんのみーちゃん とおくの永遠 ずっとの天才 いまここにいる ぼくのみーちゃん ふたりのみーちゃん ねーちゃんのみーちゃんはずっとの天才 ぼくのみーちゃんは毎日のごろごろ ねーちゃんのみーちゃんはいつまでもねーちゃん ぼくのみーちゃんはいつだ…

深呼吸

君に会いたかった 教えてほしかった 今はどこにもいないけど ずっと望んでいたんです 消えていく恋を追って 目またたかせる よろしく さよなら もう会えないけど よろしく 出会ってもいないけど さよなら 恋を夢見ている 僕が今夜、行く先なんて 誰も興味が…

死のこと

さくらももこさんのこと(だけ)ではない。お客さんがまた一人亡くなった。またというのは、今年に入ってふたりめ、ということ。どちらも、お客さん、というか、同時に友達でもあって、同業者だったり仕事仲間だったり、同じ趣味や好きなことを共有する人、…

文学 前編

あなたがいつも文学であることを 僕は誇りに思います 愛しています ありがとう 触れない 知らない 変わらない うねる色なの 直線のからみあった複雑な気分? いえ、そういうのではなくて 無心に心はふくらんでいく 僕はあなたの心の中を泳いでいるようだ そ…

いない友達

愛と恋と共感の中で 興奮は輪郭を描く 学ぶ人たちも酔い痴れて 僕をじっくりさげすんでいる

魔法使いのほうへ

同情よ すてきなおかあさん 子供達は見抜く 僕のことを そして走ってこちらにくる さよならをあなたがきくことは ない

ふくらんだ理解

きれいなものは澄んでいる 邪悪なものは色ずんでいる ほんとうの色はひかりではない こころもち ただまっさらななにもないむね わたしの気持ちはひとごろしと変わりません とうてい理解ができないでしょう そのかがやきはふるえています あんまり複雑だから…

ふとう

そうなんだよなあ 酔うとるで 今はちゃうけど 忘れちゃってんです すっかり すっかりと こっからだって思うのね どっからだって思うのよ そう我々の出逢い 圧倒的な導きに 神を神と呼ぶ潔さ 夕暮れ時に夕焼けだって思うこと りんごをかじって にじむ皮の色 …

ついてくる月

昨日の昼間の幼いふたり 昨日の夜中のみじかい世界 ぴったりとそよぎ ひっそりとはまり 暁に鳥 ああ、香る と 思ったら愛だ 森の中のクヌギの樹液 記憶が頬を焼きあげる 抱きしめて停まる 時。 光は永遠と 一瞬の比喩である 手と手は繋がる それぞれの宇宙を…

死なない程度に格好良く

死なない程度に格好良く 僕はそれを継ぐ 君のため 君に告ぐ あんたが永遠 カッコいいようにな 去る人は消えぬ ただ散り沈むのみ わたしの中に 喰うよりも深く 沁みるより痛く 思春期の魂をかたどった あんた それがここにあるならばな 死んだ人は知らん 生き…

to be

to be あなたは to be 全方位 あらゆれる おなじよく 等間隔で 包みこむように 閉じていく 危険でも匂い立つ 思わなく読む キラリはねあがり 永遠に虚無 詰め込んでいく不可思議さ あなたは気づかない やわらかく酒がたく いま目覚めるのはただ無量 to be す…

初のデートは初デート

恋をして 詩を書いて 手を振って 笑み合えば また会える 口の中 溶け込んだ 立ち尽くす 地蔵菩薩と庚申塔 風の中に冷たさがあって コートの内に月がある 街灯の照らす公園の土は 跳ね返し 匂い立つ 16の君と18の僕が 一月の橋で待ち合わせていた 窓から何で…

ある好きな人と孤独

夜 星 センチメンタル そりゃそうだ 別になんていうこともない 四角四面の壁の中 硬いゼリー 涙と言えばわかりやすいが 誰にもわかってもらえない 愛する彼女と手をつなぎ 頭を覆って 抱き合いたい そんな関係じゃ一生なくても 一生心細いから 本当にひとり…

ファッション、考え方、強弱。

君かもしれない 僕かもしれない だれでもないかもしれないね 美しい 清濁を併せ飲む 爆音の徒 永遠に未来へ 永遠に古代へ 苦しむ端から飛ばしてく 美人たち そーださよなら 音楽に名前はない 区切ってるだけ 自然 そういうワード そうじゃなくても 浮かぶワ…

あなたの何かになるのなら

でもこれは葛藤 あなたのことを 抱きしめたい だって 君はさみしい 誰が見たって だからこそそう 抱きしめたらすぐ そのさみしさを持って どっかに消えるよ そんなことが誰にでも できるようならこの世に不幸は ない きみのさみしさ 有名な悲しみを 2秒で消…

白のない便りの恩返し

いったいなんの収穫が 僕の この世の中に起こったか 真夜中に 起こったか さあ音楽は鳴り止んで だけど僕の身体は止まらないので そこかしこから猿が出てくるような コト考えてみて 明日はどうしてもやってくるのに 今日になれば少し先延ばし また明日までの…

硫酸とナトリウム

コンディションで 絶品 社会は治らない 騒動は呼吸 これ以上書くとだいぶ個人的な領域になってしまうのだが 仕方ない 不自然は 慣習にならうもの 本質は肉体に宿る 自由は決して 文化ではない 無限とは憧れのこと 有限とは幸せのこと 永遠とは 選び取ること…

ギターにつけて音変えるやつ

ニッカポッカ着て日暮里でポカリ ポカリでポカリ 仲間と喧嘩 それが俺の日課 夜はブラックニッカ ぽっかり空いた胸の穴 満たす缶コーヒーはポッカ ポッカは名古屋 ニッカリポカポカ あたたかい市 日進町もいま日進市 日進月歩 町は市になる 人は死ぬ ポック…

密には柳葉魚2017 -指環-

ハイパー トニック ハイパー トニック ユー アー スペシャル ベアナッコー アーメン チルマン どうもう 煎餅(せんべい) 読(よ)み仮名(がな) オーケストラ玄関 ボンタン シャキッと 出勤魔 お前そんなに会社に行くなよ 死んでも知らんぞ アー ソラミタ…

馴染まれと

ありがとうそして尊き良き時あるいは未来最高と交わす酒君はどのくらい飲むのでしょうか幸いのそこのカフェわれらになじまれ「酔っ手羽」という店が例えば「山ちゃん」という店が例えば「鳥貴族」という店が例えばそうであるようにいつかなじまれ雫が湖とな…

博愛て死ぬ

毎日毎日いろんな人から ほんの少しずつ裏切られていく たくさんの絶望 だんだん切り取られて 空っぽさ 菜の花から油を搾り取られるかのごとく 美しく燃えて食べ物に彩りを添える みんなの生活に降りていく輝きは 僕らの涙が原料です そうだから死にたいと願…

散々だ

毎日こんなに幸福なのにどうしてこんなにつらいのか天国の生えた土の下地獄が埋まってる今日のあなたは優しいけれど明日は誰にもわからないわたしを殺して彼も殺して一人で生きていく頭のおかしい天気屋さんをかついで涙の大盛り上がりを張り切りすぎて町内…

目を舐める

ただ君を大切に思うので その傷をずっとなめていたい ちいさなあめ玉の心を だんだんとかして飲み込んでいこう 血は苦手です 注射も嫌いです 林檎のように切り刻まれて あふれ出るのは仕方ないのです それを湖だとしてそこで泣く 桟橋に腰かけて山を見る 足…

僕は死にそうだ

コーラの色さえ疑わしくて すべて嘘だと夜に叫ぶ 自転車で走れば僕の手も足も 風を切る頬もとても愛しくて 生きている! みなぎる力に命を知るけど それだって僕も手も足も空中に浮いているだけで 風を切る頬も何だって同じで 地球からすら見放されている ほ…

紗希

薄塩のポカリ 汗をかいたワイングラス 小さく泣く空の声 荒廃しきって誰にも会いたくない くたびれた身体から疲労がなかなか抜けていかない 嘆く人々 足元に闇が沈殿する 仮眠室の女と 文通する 愛という場面をお手軽に 書き割りの前で記念写真 月の満ち欠け…

ようこそ

永遠 眠気と同じ 歩く星と足音の夜 愛した人の残像のスタンプ LINEで送られてきます 変わっていることの心地よさ 降りてくる 梅雨どきを見はからう そういえばもう生まれて何年 ようこそ さよなら ようこそ ばいばい 暑い日も寒い日も 何かにつけて思い出し …