幽霊と亡霊

タスマニアく

わけのわからない言葉が溢れ出てくるのを

涙でせき止めている

笑いから先に感情は生まれる

いいのだ

この先に春がある

 

常識を持たない僕は

常識の言葉で語るほかに

道がない

 

力のない僕は力を得る以外には

道がないように

そして力を得る気のない僕はただ

ここでうずくまって泣いているだけ

道などない

どこにも行けない

 

ただその先に春がある

希望だけを見て時を待つ

それまでは

相手の言葉で喋るほかに道はない

いつかまたあの箱庭に帰り

箱庭ごと空を飛び

春を謳歌して死んでいきたい

 

それまでは

花を摘むだけだ

なんの罪もない花を

言葉の共感覚

この気持ちをどう言い表したら

よいかを

今年の一文字のように

ギュッと絞って浮かび上がらせる

 

思えばノートに死だの

殺だのずっと

書いてすべてを

封じ込めていた

 

つらい時につらいと思うように

わたしを凍らせるものたちへの

 

どんどん複雑化して

研ぎ澄まされて

あらゆる自分の感情が

語彙の組み合わせより

無限であることに

気づく

事実と幻想

世界で一番可愛い君が

ねてる

僕は起きている

寝息がしてる

 

気づかないように

愛を捧げる

本当は気づいて欲しいけど

気づかれても喜ばれるだけで

何も変わらない

しかし喜んでもらえたほうがきっと健やかに生きていってもらえるから

気づいてもらいたいんだけど

勇気が出なくて祈りにとどまる

 

絶対にすべてがおなじになる確信

世界で一番と言い切れる

言い切れることが愛でしかない

愛とは言い切りなのだろうか?

そんなわけない、では盲目は全て愛だ

目が見えていることこそが愛だな

比喩ですがね

ともかく可愛くて可愛くて仕方がないのが事実で

好きで好きで仕方がないのはすべて妄想だ

かわいいかわいいと思い続けよう

愛は絶対ついてくる

 

希望と絶望はいつも同時にあって

ゆさぶってくる

明日すべてが消えたらどうしよう

 

被害者だぞ

僕は被害者なんだぞ!

あなたが加害者じゃなくても

あなたによって立ち上がる僕のトラウマは

こんなに僕を苦しめて動けない!

 

あなたに悪気はなく

あなたはあなたの正義があって

あなたも被害者かもしれないが

わたしも被害者なのですよ!

 

世界の総合的な力によって

わたしは被害をうけている

あなたのせいではないのです

あなたがひきがねひいただけ

 

僕だって何度となく引鉄をひき

いくつもの地雷を踏んで共倒れして

心が燃え尽きて今のようにこう動けなくなって

お前のせいだ!と世界を憎み

あなたのせいよ!を受け入れて

誰のせいでもなく誰もが被害者で

みんなが同時に苦しんでいて

要するに僕は被害者なんだよ!

尊敬と崇拝

現実感がない

すべて嘘のようだ

歩いていても腹の癌が疼くんだ

そこだけが俺にわかる事

 

から回る内臓

いつから機能しない

いっそ空白が良い

吐ききった題目

 

幽閉された脳

出てこないどこにもない

ありふれた問題

カラフルな拷問

 

見出しを書けよ

代表せよ俺そのものを

わからせるために笑い

花開かせるために泣いてくれ

 

皮膚がガタつく

もう長くない

分裂していくだろう

別々になるだろう

自玉

黒みの長身

スラリ立ち

なめらかに仕事のける

なんなんたゆたい

ありえない

憎しみが募る

 

殺しの来世

見殺しの前世

不可知すぎる現世

無理だよね

騒がしい恥じらいが

 

栽培をする

生えるそして伸びる

いずれ咲き実り落ちる

さあ個人的な愛憎

なりまして湖畔

熱は冷める

我は覚める

また醒める

ゴールデン大爆発!

笑える

エッセイ

ずっと自殺のことしか考えていないが

遂行の気は毛頭ない

ただ胸の内

暗い気持ちに添えられるだけ

憂鬱の象徴として浮かぶだけ

心持ちを悪くしてくれるだけ

 

甘美でもなんでもない

ただなんとなく選ばれているだけ

 

それが戦争という二文字の事もあるだろう

殺人という人もあるだろう

ただ偶然に選ばれた破滅的な言葉

屋上に立って下を向いた時に

書いてある言葉

 

青い空を見上げたって何も文字などない

ただ美しさがあるだけ

花のような悲しみが添えられてあるだけ

扇のように寂しさが広がっているだけ

 

誰ともうまくできない

誰とも関わりたくない

戦争や殺人にならないのはそういう気分

孤独の行き着く先が僕の場合

自殺であるということだ

それは単に性分か性格という話

 

自分は生きているだけで人を傷つける

と言った人がいた

傷つけるような生き方をしていて

それをやめることはできないということだ

すなわち嫌なやつだというわけだが

それを自覚してしまうと人の足取りは重くなる

嫌なやつを自覚した嫌なやつの足取りは重くなる

嫌なやつを自覚した嫌なやつは静かに自殺を志す

その最後の良心にすべてを賭ける

なんて嫌なやつなんだろうと泣きながら

なんで泣いてるんだろう本当に嫌なやつだなと

やはり自殺を志す

 

誰かに許してほしいとだけ願う

その誰かさえ現れればと

ここで強く願う人は人を殺しに行くのかもしれない

 

ひるがえって僕の場合は人を愛することをやめられはしない

それが最大の呪いである

引きこもった洞窟の前に旗を立ててしまう

かわいい笑顔を見せてしまう

その笑顔ができるだけかわいくなるように

日々の努力を惜しまない

 

自殺自殺と赤ん坊を放り投げるように

絶対に地には落とさない

よく見れば腕から離れていない

ただただ自殺を優しくあやして

永遠の友として連れてゆく

成長しない赤ん坊の

人形を背負い続ける狂人として

ただ雪道をサクサクと歩く

何も見えない白い道を

転ばないように踏みしめて

足先が冷たくて泣きそうになるが

自殺自殺とつぶやいて止める

欲しいのは静けさ

戦争だらけだ

金や権益のために行われるなら

まだわかりやすいし

宗教だけが原因の戦争などあるわけがない

問題は日々

生活の中にある種々の戦争

すれ違いや怒りが火を散らし

たくさんの悲しみが世に漂う

 

欲しいのは静けさ

何も解決などしない

どろどろとした心の泥が

沈澱してくれるまでの束の間の

静けさ

 

永遠に続けばいい

それで人は死を想う

待つ中で手遅れになる

何もしないまま

欲しいのは静けさ

液体のように横たわりながら

あらゆる音の消えるのを待つ

何もしないまま

欲しいのは静けさ

ツォンカパ

ツォンカパの業績を

なんの気無し

調べてみた

 

ツォンカパはツォンカの人

という意味で

チベット仏教最大の学僧

だそうな

 

チベット仏教最大の学僧

ということは知っていたが

ツォンカの人

ということは知らなかった

 

ツォンカパにとってはいったいどっちが

大切なことだったのだろう

きっとどちらでもない

ゆえにこそ歴史に残ったのであるし

ツォンカの人

というくらいに呼び名が留められていること

その事実がツォンカパの偉大さを物語るよね

 

ツォンカパツォンカパ

言ってた昔に

また改めてツォンカパを想うなど

考えてなかった

 

いつまでも覚えているものに対しては

一定の責任がある

我々はそのものをより一層幸福にするよう

努めよう

 

ツォンカパよありがとう

いま自分は少し助かった

少しだけこの世も良くなった

自殺

自殺自殺自殺

自殺自殺自殺

自殺自殺自殺

自殺

 

自殺

自殺自殺自殺

自殺自殺自殺

 

自殺

 

死にたいという希望より

自殺その熟語先浮かぶ

 

動きのない流れもない

ただ間違いない自殺

ここにとどまる

頭上の石

歳末

闇の幕に覆われた空

日没が早い

年末に向けて何もかもまた

仕舞われようとしている

 

吉祥寺のプチも

荻窪邪宗門

年内で閉店するという

あの人も店を辞めると言った

みんな元に戻っていく

砂に分解されていく

 

年の瀬とともに

収縮してひらく

すべての愛よ

もう大丈夫

ロス

ずっと泣いてしまうな

そりゃそうだが

鬼の目にも涙というか

むろんクールな面もありつつ

当たり前の感情は当たり前にあるのだな

さみしいというね

もう会えないというか

動かないということが根本的に異質なことで

それはもう日が昇らないとかそういうレベル

大丈夫か? この世は暗黒に包まれるのではないか?というくらいの

天地がひっくり返るような大騒ぎだ

たかだか一つの命だが

生活に組み込まれていたものでね

世界中からすべての時計がなくなったようなものだ

ボーンボーンと鳴っていたのにね

彼の動くすべての瞬間に

 

せめていつまでもこうしていたいが

そういうわけにもいかんので

散文調をいよいよ極め

三部作にしてお別れしよう

やー

まったくもって

美しいよきみは!