50年前に生まれた
孤独が今わかる
アナザー
酔い代は俺の代わり
穴だらけの情報
全てを知るものは無い
人類は皆その面で独り
しかし
薄い幕を張る
そのために知る
あなたたちを平たく
糊付けする子守唄
わたしというただ一人はここで
点として居る
からくからく舌を燃やす前
娯楽娯楽
緻密に迷う心理に
50年前に生まれた
孤独が今わかる
アナザー
酔い代は俺の代わり
穴だらけの情報
全てを知るものは無い
人類は皆その面で独り
しかし
薄い幕を張る
そのために知る
あなたたちを平たく
糊付けする子守唄
わたしというただ一人はここで
点として居る
からくからく舌を燃やす前
娯楽娯楽
緻密に迷う心理に
死が終えて
黴生えて
別れ際
始まりもしなかった友愛
当たり前すぎた片想い
誰のことでも愛してしまう
意味消えて
傷癒えて
無価値
どうしていじわるするのかな
酒を飲んでるだけなのに
殺される恐怖で一杯なんだろう!
女に生まれて
幸福
うまく生きられない
助けてほしい 誰からも愛されず
小さな星が点滅している
愚物 がらんどう
残らず切り刻むひと繋がりの
情 すべての情 これまで生きてきた
あらゆる思い出とともにある情
悲しすぎる こんな形ですべてを失う
女に生まれて
殺される恐怖で一杯なんだろう!
わたしは殺人鬼だ
いくらでも恐れ慄くがいい
切り出せば少しずつ
溶けてゆくのは知っている
わたしは人を殺さない
その確信へと近づいてゆくだろう
生きていくスキルとはそういうものだ
ニコニコ笑って世間話をする
だがそういう奴こそどうだ? 小狡い人殺しだとは思わないか? 怪しめ! そいつは詐欺師だ!
わたしのように 真顔の男を 愛さないか
涙を隠さない 流れるままに
素顔を隠さない なんの仮面も持ち合わせず
ひたすらにありのまま 身体を毎日洗い流しながら!
新しい自分に毎朝! 生まれ変わりながら!
なぜわたしは愛されていないのか!
追憶 新しい星が明滅している
かつてあったはずの光
無言の中で夢に消えていく
最後に話した友達の声
お湯割りの縦長い陶器の
湯気の立ち方のように
不規則な愛のあり方が涙誘う
あまりにも濃いほとんどが焼酎の
お湯割りの刺激
人生はここで終わりを歩み出す
酒のために死ぬ覚悟を決める
毎日同じようで変わりゆく滑らかな時間
あまりにも愛おしい愛すべき肩並べ
静かに静かに沈んでゆく
アルコールの液晶の奥へ
そしてテレビという
液晶に我らの酔いが沁み込む
それぞれの趣味と私生活を覆い
死を待ちながら
ひたすらに口に運ぶ酒
湯気が立ち
消える
女のことを考える
かつて重なった数々の
その身体
その声の厚みばかり
唇の味とともにただ思い出し
目を閉じて
消える
唇を噛み浮かび上がるは
今の僕の目の中の涙
そのままで
先達と交わす
無音
だりーよな社交なあ
何も生み出しはしないのに
よくやるよニコニコと
塊の中であの
服に手を入れてグングンやるやつ
ほら長袖の片っぽから手を抜いて
もう片っぽで空っぽの袖持って
おなかの中に抜いた手持ってって
グングンやるやつ
あれだよな全て
人生は全てあれでしかない
ふざけてるだけだそれで終わりだ
何もかも死のように終わる
朝も夜も気分も闇も
光以外のあらゆるものが
まるでじいさんの目を閉じるように
サヨウナラするだろう
憂鬱すぎる何も意味がない
社交するしか脳がない
雷のように一瞬で逝きたい
そのために狂ったように踊ってみる
狂ったように歌い続ける
馬鹿馬鹿しいと思う間もなく
あたしゃ消えてくよ
粒ほども残さず
愛と財産をことごとく
お前の中に詰め込んで
お前らと雨に沁み込んで
目の前に死筋
呆け取る真青
空は四角に違いない
もし何もなきゃ
足りん眠りにすがりつき
浅い刀の傷を縫う
蓋を開けると溢れ出す
縦に横にと線が散る
ボーイ
ダリ気取り在位
同意あえて勝利
その日を手に見る
かざすまで持ち
離す
仮に殺せば間に合うか
本気な女
飛び出すや
実用品の紛い物
容器
無くし遠い装置
針金の乳房
合意ありて放置
その場で夢に
晴らすまで幼稚
輝きながら申す
お前だけ愛しているとな
欲望に飲み込まれますな
愚かさのカタログを見ているうちに
どうでもいい馬鹿どもをいくらでも知る
でもそれはただ中学の思い出というだけ
境界線 折り返し
人生の損
取り返しつかない
悲しい
こぼれる技術
行く場所などない
ただ寂しく時を過ごし
死んでいくだけ
子がいたとて
富あったとて
才ありて
みためよくても
ゆくゆくに雲
かすれても声
苛まれしなに
のぼりゆく
のぼりゆく
すべては
繰り返しの中の
ただの一部と知るのみな
女なら
お前でもいい
抱かせろや
催すで
劣情
知性
真の知性
地を這うもの
上眺め機を待つもの
野蛮とは
下眺め愛注ぐ者
はしたなく愚か者
わからぬ事見ず
わかる事極端に尊ぶよ
最高のバランスは
凡庸な平均
誇る偏りは一面で
全画角から観る賢者には
フール
一転
顔小さき美
ごく細き不健康
儚き少女性 振り翳さず
黙る間を尊ぶよ
愛 こそばゆき眉
鍵かける心それで
あたたかき事 知られざる尽力
懺悔なき声 狂おしい肩の
かけがえなき連帯に
一生かけて越す
ただわからぬ事 嫉妬消し
欲の消失 なら枯らす 問題はない
君といつまでも友で
あるために本
読んで伝え
成る
薔薇に
無い
嵩張った
布
青空よ
詩に散歩
意気揚々で最高だ
サドル掴んでふらふらだ
意味もないのに
寒くもない
時にハンドルの首根っこ
猫持つみたいに持ち変える
ともに歩くのは
こんな気分か
犬のようにまた
馬のように
ロバのように
僕はお前を飼っている
憂う 憂う
この深夜
ただ空気の量
色じゃない
人生も長くなれば
何もない軽さを
恐怖とし
過ぎし時をただ
悔いるでもなく諦めて
無を埋める
怒りに任せて突き抜ける
重み求めて泣き濡れる
溜まるだろう 皿に 狂うなり
よくもずしりと響くはず
くだらぬ固有名詞
思い巡らし
何を語らず済ますのか
無を志すな
無を知れ まず
死ぬ前に
海図を描ければまだましだなと
胸を撫で下ろしてんじゃない
話はそこからなのだからな
舐めんじゃねえよ
わかるだろ
わからないなら
もっかい見ろ わたしを
わたしの苦しみ
わたしの憂いを
笑うなら
知ることを無とし 借りとせよ
ゆっくりとまるで歩きながら飛ぶように
すべての移動を
丸としろ
自殺のため 自殺のため
呪われていてそう言い聞かす
肌の匂いを不意に嗅ぐ時
血並みに濃い君を撫でたくなるな
金色の露 銀色の艶
まろやかなしたたり
冷たく白いしなやかな肉体
手触りばかり懐かしがるが
温度のことは忘れきっている
まるで本当に凍りついているかのように
愛は火のように熱く
唇は酒のように揮発する
しかし情事の記憶は彼方
我々はどこにいるのだろうか
声はすべて偽物だったと見える
耳を舐めて伝わったのは寒さだけ
幻想も目を開ければ現実になる
可哀想に もう何も信じてなんてないのに
見えるから熱いから感じるからと
まだその泥にこだわっているのか
知っている 終わったのだろう
新しい身体を手に入れてしまった
それでずっと口をつぐみ涙ぐんでいる
合図だけを待って
何度でも誰かに連れ去られるために
僕は決して傷ついたりはしない
のそのそ
のろのろ
這うように
愛したい
さらさら
すっきりと
去勢されてある
絡み合いかた
日向ぼっこの延長で
暗闇をあたたかく
手と手
心と心
つないで
ふたりで
遊ぼう
この空で