尊敬と崇拝

現実感がない

すべて嘘のようだ

歩いていても腹の癌が疼くんだ

そこだけが俺にわかる事

 

から回る内臓

いつから機能しない

いっそ空白が良い

吐ききった題目

 

幽閉された脳

出てこないどこにもない

ありふれた問題

カラフルな拷問

 

見出しを書けよ

代表せよ俺そのものを

わからせるために笑い

花開かせるために泣いてくれ

 

皮膚がガタつく

もう長くない

分裂していくだろう

別々になるだろう

自玉

黒みの長身

スラリ立ち

なめらかに仕事のける

なんなんたゆたい

ありえない

憎しみが募る

 

殺しの来世

見殺しの前世

不可知すぎる現世

無理だよね

騒がしい恥じらいが

 

栽培をする

生えるそして伸びる

いずれ咲き実り落ちる

さあ個人的な愛憎

なりまして湖畔

熱は冷める

我は覚める

また醒める

ゴールデン大爆発!

笑える

エッセイ

ずっと自殺のことしか考えていないが

遂行の気は毛頭ない

ただ胸の内

暗い気持ちに添えられるだけ

憂鬱の象徴として浮かぶだけ

心持ちを悪くしてくれるだけ

 

甘美でもなんでもない

ただなんとなく選ばれているだけ

 

それが戦争という二文字の事もあるだろう

殺人という人もあるだろう

ただ偶然に選ばれた破滅的な言葉

屋上に立って下を向いた時に

書いてある言葉

 

青い空を見上げたって何も文字などない

ただ美しさがあるだけ

花のような悲しみが添えられてあるだけ

扇のように寂しさが広がっているだけ

 

誰ともうまくできない

誰とも関わりたくない

戦争や殺人にならないのはそういう気分

孤独の行き着く先が僕の場合

自殺であるということだ

それは単に性分か性格という話

 

自分は生きているだけで人を傷つける

と言った人がいた

傷つけるような生き方をしていて

それをやめることはできないということだ

すなわち嫌なやつだというわけだが

それを自覚してしまうと人の足取りは重くなる

嫌なやつを自覚した嫌なやつの足取りは重くなる

嫌なやつを自覚した嫌なやつは静かに自殺を志す

その最後の良心にすべてを賭ける

なんて嫌なやつなんだろうと泣きながら

なんで泣いてるんだろう本当に嫌なやつだなと

やはり自殺を志す

 

誰かに許してほしいとだけ願う

その誰かさえ現れればと

ここで強く願う人は人を殺しに行くのかもしれない

 

ひるがえって僕の場合は人を愛することをやめられはしない

それが最大の呪いである

引きこもった洞窟の前に旗を立ててしまう

かわいい笑顔を見せてしまう

その笑顔ができるだけかわいくなるように

日々の努力を惜しまない

 

自殺自殺と赤ん坊を放り投げるように

絶対に地には落とさない

よく見れば腕から離れていない

ただただ自殺を優しくあやして

永遠の友として連れてゆく

成長しない赤ん坊の

人形を背負い続ける狂人として

ただ雪道をサクサクと歩く

何も見えない白い道を

転ばないように踏みしめて

足先が冷たくて泣きそうになるが

自殺自殺とつぶやいて止める

欲しいのは静けさ

戦争だらけだ

金や権益のために行われるなら

まだわかりやすいし

宗教だけが原因の戦争などあるわけがない

問題は日々

生活の中にある種々の戦争

すれ違いや怒りが火を散らし

たくさんの悲しみが世に漂う

 

欲しいのは静けさ

何も解決などしない

どろどろとした心の泥が

沈澱してくれるまでの束の間の

静けさ

 

永遠に続けばいい

それで人は死を想う

待つ中で手遅れになる

何もしないまま

欲しいのは静けさ

液体のように横たわりながら

あらゆる音の消えるのを待つ

何もしないまま

欲しいのは静けさ

ツォンカパ

ツォンカパの業績を

なんの気無し

調べてみた

 

ツォンカパはツォンカの人

という意味で

チベット仏教最大の学僧

だそうな

 

チベット仏教最大の学僧

ということは知っていたが

ツォンカの人

ということは知らなかった

 

ツォンカパにとってはいったいどっちが

大切なことだったのだろう

きっとどちらでもない

ゆえにこそ歴史に残ったのであるし

ツォンカの人

というくらいに呼び名が留められていること

その事実がツォンカパの偉大さを物語るよね

 

ツォンカパツォンカパ

言ってた昔に

また改めてツォンカパを想うなど

考えてなかった

 

いつまでも覚えているものに対しては

一定の責任がある

我々はそのものをより一層幸福にするよう

努めよう

 

ツォンカパよありがとう

いま自分は少し助かった

少しだけこの世も良くなった

自殺

自殺自殺自殺

自殺自殺自殺

自殺自殺自殺

自殺

 

自殺

自殺自殺自殺

自殺自殺自殺

 

自殺

 

死にたいという希望より

自殺その熟語先浮かぶ

 

動きのない流れもない

ただ間違いない自殺

ここにとどまる

頭上の石

歳末

闇の幕に覆われた空

日没が早い

年末に向けて何もかもまた

仕舞われようとしている

 

吉祥寺のプチも

荻窪邪宗門

年内で閉店するという

あの人も店を辞めると言った

みんな元に戻っていく

砂に分解されていく

 

年の瀬とともに

収縮してひらく

すべての愛よ

もう大丈夫

ロス

ずっと泣いてしまうな

そりゃそうだが

鬼の目にも涙というか

むろんクールな面もありつつ

当たり前の感情は当たり前にあるのだな

さみしいというね

もう会えないというか

動かないということが根本的に異質なことで

それはもう日が昇らないとかそういうレベル

大丈夫か? この世は暗黒に包まれるのではないか?というくらいの

天地がひっくり返るような大騒ぎだ

たかだか一つの命だが

生活に組み込まれていたものでね

世界中からすべての時計がなくなったようなものだ

ボーンボーンと鳴っていたのにね

彼の動くすべての瞬間に

 

せめていつまでもこうしていたいが

そういうわけにもいかんので

散文調をいよいよ極め

三部作にしてお別れしよう

やー

まったくもって

美しいよきみは!

さみしい

クールに気取ってはみたものの

さみしいなあ

しかしあれ以上の本音はない

ありがとう

まったくありがとう

あたたかくあたたかく

灯火のような存在だった

これからのことはたださみしい

すべては想い出になってゆく

なんてかわいくかっこいいひとだったろうね

一挙手一投足を忘れないよ

でもやっぱなんつうか永遠に一緒にいて欲しかったよ

運命だけどね

わかってはいても唐突に訪れる

予定を空けていたのにな

年越し楽しみだったんだ

けど今日まででもずいぶん共にいてくれたのだ

いつまでもありがとう

これからはたださみしい

それだけのこと

何も変わらない

ボン

君がいつ生まれたのか誰も知らない

盆踊りの頃やってきて

秋の範囲を今日まで広げた

 

小さな箱庭で幸せだろうかと

尽くせるものをすべて尽くした

パイナップルが好きなようだと

僕らは考えた

それは合ってる?

もうわからない

 

壁際に来るのは外に出たかったのか

ただ何かに登りたかったのか

何をみていたのか

どこかへ行こうとしていたのか

僕らには何もわからない

そこには注ぐ愛だけがあり

辛く悲しい別れを待つ

か細い時間

だからこそすべては君のためだった

勝手でしかないのはわかっていても

永遠に愛させて欲しかった

 

君の生きている間はずっと

この部屋は22度を下回ることなく

湿度もできるだけ高くして

冬の存在をひた隠しにしてきた

最後のプレゼントと思うよ

これからは前よりもっと

夏も秋も冬も好きになる

春にはきっと生まれ変わるね

新しい君のような君でない誰かが

どこかで生まれて

知るたびに君を思い出す

 

季節をありがとう

今夜から手袋をするよ

歩いていくとは

すべては無かった

忘れられないものなどない

何も無かった

どうせどちらも同時にあるのだ

 

知らない人はすべてを持っている

殴られるかもしれないし

抱きしめられるかもしれない

蓋を開けるまでわからない

 

愛されれば愛されるほど

別の誰かに嫌われる

歩いていくとはそういうことだ

つま先とかかと

つま先とかかとだ……

 

極めて光る

ラインを超える

何も無かった

はじめからやり直せばいいだけのことだ

美しい人間

ただ佇まい

しおれゆく茎に水通す

絹よりも絹らしい絹豆腐

崩れそうな年輪を朝毎に整わせ

小さなあくびを全身に広げ

細すぎる線を日光に見せる

 

ちこうよれ道の土

散歩は向こうからやってくる

珈琲は魔法のように渦を巻き

晴天をかき分ける白い雲のように

わたしの脳へと入ってくるのだ

 

そこでようやく目を開ける

散歩は向こうからやってくる

気がつけばもう道に立っている

長く細く続く小川の飛び石その先に

靴のかかとがずっと見えている

合わせるとそっと消えお尻のほうから背中に入る

 

手のひらを君は待っている

誰かがそれを知っている

触れられる未来と触れられる未来の

繋がったところに愛が輝く

肉体と肉体の交差点それは

目を閉じて移るワープ現場の合成写真

一瞬で浮き宙に

淀みない絵画を描く

 

焦らされて終わる夏の日

美しい人間は冷えるのを待つ