2018-01-01から1年間の記事一覧

おとなしいラブり

詰むくらい好きで あいあいのあい ですね ちらつく夢もほんやりと あなたと君とをたゆたうな 急にそう でも昔から ほどよい距離のあのお姉さん たなびく関係 こそ永遠 くるくるよりも はらはらでして ラブなことなくて エーならばユーに すっと吐く恋に ゆっ…

大衆バー

個性も 美意識も ないとこに 班はできる 文化の匂いも 一切ない 当たり前の普通 そんなバーで きっと たぶん まあそうだよな で 絶対も比較も何もない 一期一会もなんもない 日常のバーで 横長のカウンターが分断する 世間が壁作る 常識が雨降らす 沸き立つ …

最終手段

最後の最後の最後の最後の最後の最後の最終手段 (最後の最後の最後の最後の最後の最後の最終手段) 最後の最後の最後の最後の最後の最後の最終手段 (最後の最後の最後の最後の最後の最後の最終手段) イエー!すれ違う列車 突き破り飛び乗れ間違えたから …

境界線

夢を見すぎると 遠く離れた場所からも おもいだしてしまう あのとき買った飴玉は本当だったか あの知識は真実か 彼女は実在するのだろうかと 散り散りになった記憶が どうだか知らんが 巻き上がっていく 現実と 見分けがつかない 別れてしまった人たち 浮か…

ふたりのみーちゃん

ねーちゃんのみーちゃん とおくの永遠 ずっとの天才 いまここにいる ぼくのみーちゃん ふたりのみーちゃん ねーちゃんのみーちゃんはずっとの天才 ぼくのみーちゃんは毎日のごろごろ ねーちゃんのみーちゃんはいつまでもねーちゃん ぼくのみーちゃんはいつだ…

深呼吸

君に会いたかった 教えてほしかった 今はどこにもいないけど ずっと望んでいたんです 消えていく恋を追って 目またたかせる よろしく さよなら もう会えないけど よろしく 出会ってもいないけど さよなら 恋を夢見ている 僕が今夜、行く先なんて 誰も興味が…

死のこと

さくらももこさんのこと(だけ)ではない。お客さんがまた一人亡くなった。またというのは、今年に入ってふたりめ、ということ。どちらも、お客さん、というか、同時に友達でもあって、同業者だったり仕事仲間だったり、同じ趣味や好きなことを共有する人、…

文学 前編

あなたがいつも文学であることを 僕は誇りに思います 愛しています ありがとう 触れない 知らない 変わらない うねる色なの 直線のからみあった複雑な気分? いえ、そういうのではなくて 無心に心はふくらんでいく 僕はあなたの心の中を泳いでいるようだ そ…

いない友達

愛と恋と共感の中で 興奮は輪郭を描く 学ぶ人たちも酔い痴れて 僕をじっくりさげすんでいる

魔法使いのほうへ

同情よ すてきなおかあさん 子供達は見抜く 僕のことを そして走ってこちらにくる さよならをあなたがきくことは ない

ふくらんだ理解

きれいなものは澄んでいる 邪悪なものは色ずんでいる ほんとうの色はひかりではない こころもち ただまっさらななにもないむね わたしの気持ちはひとごろしと変わりません とうてい理解ができないでしょう そのかがやきはふるえています あんまり複雑だから…

ふとう

そうなんだよなあ 酔うとるで 今はちゃうけど 忘れちゃってんです すっかり すっかりと こっからだって思うのね どっからだって思うのよ そう我々の出逢い 圧倒的な導きに 神を神と呼ぶ潔さ 夕暮れ時に夕焼けだって思うこと りんごをかじって にじむ皮の色 …

ついてくる月

昨日の昼間の幼いふたり 昨日の夜中のみじかい世界 ぴったりとそよぎ ひっそりとはまり 暁に鳥 ああ、香る と 思ったら愛だ 森の中のクヌギの樹液 記憶が頬を焼きあげる 抱きしめて停まる 時。 光は永遠と 一瞬の比喩である 手と手は繋がる それぞれの宇宙を…

死なない程度に格好良く

死なない程度に格好良く 僕はそれを継ぐ 君のため 君に告ぐ あんたが永遠 カッコいいようにな 去る人は消えぬ ただ散り沈むのみ わたしの中に 喰うよりも深く 沁みるより痛く 思春期の魂をかたどった あんた それがここにあるならばな 死んだ人は知らん 生き…

to be

to be あなたは to be 全方位 あらゆれる おなじよく 等間隔で 包みこむように 閉じていく 危険でも匂い立つ 思わなく読む キラリはねあがり 永遠に虚無 詰め込んでいく不可思議さ あなたは気づかない やわらかく酒がたく いま目覚めるのはただ無量 to be す…

初のデートは初デート

恋をして 詩を書いて 手を振って 笑み合えば また会える 口の中 溶け込んだ 立ち尽くす 地蔵菩薩と庚申塔 風の中に冷たさがあって コートの内に月がある 街灯の照らす公園の土は 跳ね返し 匂い立つ 16の君と18の僕が 一月の橋で待ち合わせていた 窓から何で…

ある好きな人と孤独

夜 星 センチメンタル そりゃそうだ 別になんていうこともない 四角四面の壁の中 硬いゼリー 涙と言えばわかりやすいが 誰にもわかってもらえない 愛する彼女と手をつなぎ 頭を覆って 抱き合いたい そんな関係じゃ一生なくても 一生心細いから 本当にひとり…