ずっと自殺のことしか考えていないが
遂行の気は毛頭ない
ただ胸の内
暗い気持ちに添えられるだけ
憂鬱の象徴として浮かぶだけ
心持ちを悪くしてくれるだけ
甘美でもなんでもない
ただなんとなく選ばれているだけ
それが戦争という二文字の事もあるだろう
殺人という人もあるだろう
ただ偶然に選ばれた破滅的な言葉
屋上に立って下を向いた時に
書いてある言葉
青い空を見上げたって何も文字などない
ただ美しさがあるだけ
花のような悲しみが添えられてあるだけ
扇のように寂しさが広がっているだけ
誰ともうまくできない
誰とも関わりたくない
戦争や殺人にならないのはそういう気分
孤独の行き着く先が僕の場合
自殺であるということだ
それは単に性分か性格という話
自分は生きているだけで人を傷つける
と言った人がいた
傷つけるような生き方をしていて
それをやめることはできないということだ
すなわち嫌なやつだというわけだが
それを自覚してしまうと人の足取りは重くなる
嫌なやつを自覚した嫌なやつの足取りは重くなる
嫌なやつを自覚した嫌なやつは静かに自殺を志す
その最後の良心にすべてを賭ける
なんて嫌なやつなんだろうと泣きながら
なんで泣いてるんだろう本当に嫌なやつだなと
やはり自殺を志す
誰かに許してほしいとだけ願う
その誰かさえ現れればと
ここで強く願う人は人を殺しに行くのかもしれない
ひるがえって僕の場合は人を愛することをやめられはしない
それが最大の呪いである
引きこもった洞窟の前に旗を立ててしまう
かわいい笑顔を見せてしまう
その笑顔ができるだけかわいくなるように
日々の努力を惜しまない
自殺自殺と赤ん坊を放り投げるように
絶対に地には落とさない
よく見れば腕から離れていない
ただただ自殺を優しくあやして
永遠の友として連れてゆく
成長しない赤ん坊の
人形を背負い続ける狂人として
ただ雪道をサクサクと歩く
何も見えない白い道を
転ばないように踏みしめて
足先が冷たくて泣きそうになるが
自殺自殺とつぶやいて止める