2014-01-01から1年間の記事一覧

洞窟のそばで

みんな勝手なことを言うけれど神ならいます悠久の蓄積の果てに鎮座ましまして顧みられぬちりたちを集めひとつの形となっていますみえる海言葉にされない美しさを愛する人々の足跡がこの道を作ったのだそうですもの言わぬ過去も選び抜きお墓のなかで響いてそ…

音色の記憶

詩人だからな 時が止まる 味わっているその時が 等間隔にさせるのだ 喧噪の中 平等を知る 音を白く 色を高く 偉ぶるな 尊きを見よ よく泳げ 美しくあるように 歩きながらでも聞き分ける 寝転がりながら嗅いでいた どんな光でも夜のようになる 流れ星の輝くよ…

けがれを祓う

喪が明ける 解放の日 忌まわしいアイコンも 澄みきらす 一年が過ぎ 幸せか とうとう流れる 雪も降りつもる 春を浮かべ 夏を走り 少しずつ覚悟を決めてきた 使えなくなってた言葉達 陽ざし 弓のしなる木 笑みを求め 日常を取り戻す 日常を取り戻したい あらゆ…

優先

雪に優先順位はないねえ ただ詩情にのみ従って ゆるやかに恋愛も成就して それでもまだ青春は育ってく ああ帰ってから思い出す それでも尊き自分なのだと なによりまず確認すべし ここにはここのすべてがあること

運命

なんかおかしかないですかなにもかわりがないなんてあいかわらずで怒ってる意味などなかったわけだからてことはこれからなにがあっても誰もかわりはしないって精一杯の証明をして復讐しようというわけだ顔だらけのその心永遠に刻む清新なビート行方は知れず…

幻滅

殺したかったり死にたかったり黄金きらきらよみがえる明日も知らない今晩は憎くて、憎くて、仕方ない殺したかったり死にたかったりゆっくりできないんです猜疑心の塊でもうどんな人でも許せなくって嫌なことをされるより前に死んでしまおうとよく思います悪…

変わりあるある

変わらない 変わらない? 変わりたい 変わってしまう 変わるから 変わりたくない 変われない 変わっていく 変わろうか 怖いからテレビでも見るかな 怖いなら こちらへおいで 変わらないように 変えてあげましょう スナップショットで切り取りましょう 人間の…

真贋

遠くセックス 揺れて漫画 肉体と想像力の距離 横山三国志の冷静 空の無条件な輝き 一歩一歩の尊さよ 通路がときおり果てしなく見える そのビームが繋がっているのです 幾つもの扉 開いたものもそうでないものも 等しいなら綺麗に 新しくなるそう決まってる …

受験

そうおっしゃるならそうなんでしょうが 僕はあしたも学校だから ちょっと黙っててくんないか あすもあさっても勉強だから どうか許していただきたい もう眠らなきゃ授業で眠い いい大学に入るから すべて勘弁してください もしも落ちても怒らないでね 受験受…

浴びて待つ

太陽の陽射しを浴びて しあわせな暖かさ 彼女の機嫌を伺いながら 散歩に出かけてみるか どこを歩いても なにを見かけても なんて言おうか迷ってる 法律と条例を頭の中で ずっとずっと復習する 明日への道 踏み外さないように 太陽の陽射しを浴びて 目を細め…

いたむ

数々のトラウマ どんなに小さくても 花が咲いてる 雪道の涙 風に流される背中と やたら塩辛い食事 教室の色も 彼女のあの時の嫌な笑顔も 大きく響くあの曲も どんなに些細なことであれ 重たく苦しく咲き誇る 薄汚い 美談も何もかも 優等生気味だ 逐一痛む

毎日の環境学

何があったっていいじゃない おれの本音じゃないけれど 太古から続く決まりに乗って 天使や宝も堕落して飛んだ 身体の中を酒が巡って いずれ流れていくように 涙も谷底へ落ちていく そして世界を循環するんだ 美しい彼女の中にも たくさんのがらくたが詰まっ…

自伝

自分が 何者なのかを探していた 迷うたび愛したり 愛されたりしてた 夜の河原の ベンチに座って 考えることもないのに 格好つけてた 何もわからないから すべてを知ろうとしてきた 何か一つでもはじめからわかることが あったらよかったな すべてを信じてし…

大衆音楽

いつでも僕は思い出せる 街の歌とか知ってる人のこと 会ったことないあの人のこと それが世の中にあって しばらく進んで 行き止まりの前に浮かび上がる 泡のパズル 組み合わせて みんな笑いながら生きたり泣いたり 無くしても忘れて行く そのために僕はいつ…

一筋の光

そりゃそうだ変わらないよ 永遠はここにあった あまりにも悲しいが 繰り返しと更新の中を 透明なまま歩き続ける 君はまだ独り きりのない人生と割り切って いつかのうたかたに消えようと そのためにいつも死を想う そのままでふらりと 十代の幻想を笑いなが…

心中

夜の世界は目が見えない 胸が塞いできつくなる 青々とした嘘だらけ 行く先々には因果応報 生存報告なみなみならない 気まぐれに生きる彼らの極意 小さな幸福の芽つみたがる 温室育ちのお人形 期待に添えない新しさ 認められない他人の意見 存在理由なみなみ…