2025-01-01から1年間の記事一覧

50年前に生まれた

50年前に生まれた 孤独が今わかる アナザー 酔い代は俺の代わり 穴だらけの情報 全てを知るものは無い 人類は皆その面で独り しかし 薄い幕を張る そのために知る あなたたちを平たく 糊付けする子守唄 わたしというただ一人はここで 点として居る からくか…

通り過ぎた人

死が終えて 黴生えて 別れ際 始まりもしなかった友愛 当たり前すぎた片想い 誰のことでも愛してしまう 意味消えて 傷癒えて 無価値

最終確認

クールに乗る 放流を見る 明るい陽射し 刻まれた話 モンスーン来る 墓場飛ぶ 夕方に話す 住みながらドア開く 勢いづけて揺する そこで話がつく 半分までは終わる あとの人生はどっちだ? 南側に向くと 空中に寄る 相談もせずに ガタピシと鳴る 新しいボロア…

酒の誤嚥

どうしていじわるするのかな 酒を飲んでるだけなのに 殺される恐怖で一杯なんだろう! 女に生まれて 幸福 うまく生きられない 助けてほしい 誰からも愛されず 小さな星が点滅している 愚物 がらんどう 残らず切り刻むひと繋がりの 情 すべての情 これまで生…

湯気の立ち方のように

お湯割りの縦長い陶器の 湯気の立ち方のように 不規則な愛のあり方が涙誘う あまりにも濃いほとんどが焼酎の お湯割りの刺激 人生はここで終わりを歩み出す 酒のために死ぬ覚悟を決める 毎日同じようで変わりゆく滑らかな時間 あまりにも愛おしい愛すべき肩…

消滅の段階

だりーよな社交なあ 何も生み出しはしないのに よくやるよニコニコと 塊の中であの 服に手を入れてグングンやるやつ ほら長袖の片っぽから手を抜いて もう片っぽで空っぽの袖持って おなかの中に抜いた手持ってって グングンやるやつ あれだよな全て 人生は…

血染め

目の前に死筋 呆け取る真青 空は四角に違いない もし何もなきゃ 足りん眠りにすがりつき 浅い刀の傷を縫う 蓋を開けると溢れ出す 縦に横にと線が散る ボーイ ダリ気取り在位 同意あえて勝利 その日を手に見る かざすまで持ち 離す 仮に殺せば間に合うか 本気…

どうでもいい飲み屋

欲望に飲み込まれますな 愚かさのカタログを見ているうちに どうでもいい馬鹿どもをいくらでも知る でもそれはただ中学の思い出というだけ

つづきかた

境界線 折り返し 人生の損 取り返しつかない 悲しい こぼれる技術 行く場所などない ただ寂しく時を過ごし 死んでいくだけ 子がいたとて 富あったとて 才ありて みためよくても ゆくゆくに雲 かすれても声 苛まれしなに のぼりゆく のぼりゆく すべては 繰り…

賢人の目

女なら お前でもいい 抱かせろや 催すで 劣情 知性 真の知性 地を這うもの 上眺め機を待つもの 野蛮とは 下眺め愛注ぐ者 はしたなく愚か者 わからぬ事見ず わかる事極端に尊ぶよ 最高のバランスは 凡庸な平均 誇る偏りは一面で 全画角から観る賢者には フー…

自転車

青空よ 詩に散歩 意気揚々で最高だ サドル掴んでふらふらだ 意味もないのに 寒くもない 時にハンドルの首根っこ 猫持つみたいに持ち変える ともに歩くのは こんな気分か 犬のようにまた 馬のように ロバのように 僕はお前を飼っている

憂う

憂う 憂う この深夜 ただ空気の量 色じゃない 人生も長くなれば 何もない軽さを 恐怖とし 過ぎし時をただ 悔いるでもなく諦めて 無を埋める 怒りに任せて突き抜ける 重み求めて泣き濡れる 溜まるだろう 皿に 狂うなり よくもずしりと響くはず くだらぬ固有名…