音色の記憶

詩人だからな

時が止まる

味わっているその時が

等間隔にさせるのだ

喧噪の中

平等を知る

音を白く

色を高く

偉ぶるな

尊きを見よ

よく泳げ

美しくあるように

歩きながらでも聞き分ける

寝転がりながら嗅いでいた

どんな光でも夜のようになる

流れ星の輝くように

詩人だから

その時をいつまでも覚えていられる

このようにいつでも

時間はかかっても永遠という