2009-01-01から1年間の記事一覧

夜の監視

星も月もきれい だって午前の二時だもの このあたりじゃ世界が一番 美しい時間 車の一つも通らない このあたり本来の空気の匂い 静かで静かで ペットボトルがビンみたい 僕がぜんぜん若いから あの人は平気で服をぬぐ 虫の死んでるこの季節 いつになく猫も大…

未来のすべて

年末が押し詰められて 膨張しきった時間を前に 未来のすべてが不安になった 愛だけを信じて 炬燵に入ってくつしたを編んでいます 血が流れても 雪が積もっても くるくる回る編み棒の永遠が 世界の法則を支配している 永劫そうであったらいいのに あなたが僕…

ここにいる

逃げたいな どんなに美しくても 踏み出せない 勇気がほしい 心配事がたくさん 地雷のように 爆発を待ちながら 愛する人 弓を引く恰好で 汗を たらたら 手がしびれ やる気がおきないから ただ寝ている 心だけ脱けだして ここにいる 数をかぞえて 息をひそめて…

永遠

いつか僕のことを忘れてもセックスフレンドでいられるような温度の予感に安心するんだよ 刷り込むように練り込むように執拗にするのは十年後二十年後を見越してのこと 眠っていても敏感に 亡くなっていても蘇るように 全身全霊こめている 夕焼けは何度も美し…

よいよいのホイ

運河の澄み渡る源の夕べ インカ帝国もありうべふ様相を隠す いまいちただなんだか隠蔽する 北海道に行くぜ僕は ただ 一抹の不安 なるもの いつまでも 永遠 知らざることなけれど 君 バカ 殺すぞ 何故 つらい 辛い つらい 辛い ヨーロッパばりの風説 流布 夕…

宮仕えの破戒録

Yeah 今夜も朝から始まった 俺たちの殺人的な宮仕え す、ご、く、オ、シャレーなカフェーで おいしいものばっか頼んでる 帝を叱る いまいちぴんと来ないけど和歌を詠む おおと褒められ ヨイヨイの大合唱 本当はギャンを組み立てたい いたって自堕落宮廷生活 …

とまらりません

極寒の地でおしっこをしたら ちんちんが凍ったから ぽきんと追って 胡錦涛に献上 ワオ よく冷えていておいしいわい ちんちんをなくした女の子 おっぱいがないのを気に病んで 雪をあつめて胸にのせ これでどうだと大絶叫 そのままそこにはりついた おっぱいは…

同一人物

Yeah オマエは誰 Yeah 俺はオマエ Yeah 同一人物 群がる 妊娠人間 の群れ 小春日和 より穏やかに 戒められたなら 教会人間 シンバルとともに飛んでいく円盤 夢見心地に新たなる快感 セポイの欄を埋め尽くせ 未だかつてない鉄砲戦術 自分が今どちらの部屋にい…

美奈子

美奈子 まだバカ 口あけてよだれ垂らして かしこそうもない本ばかり読みあさる ニコニコもせんで 何か信じてる あたま悪いよ美奈子 白痴のようだよ まっすぐに僕ばかり見て 本ばかり読んでは 身体にも毒だよ 健気だね 美奈子 あまりにも生真面目で 言葉もろ…

あるじ

僕が希望とする全ての理想を 君に伝えたい 今なら詩人の気持ちがわかる 恋をしている 僕の魂の色をそっくりそのまま 君にうつしたい いびつな君の魂を削り取って 接ぎ木してやる 木に竹を接ぐような愚となろうとも そうでなければ 恋をしている ジェイポップ…

太陽

夕陽と朝陽と引き換えに 大切なものを失くしても 結果として今日が 芸術ならば 虫喰いの核心に 情報がなだれ込む 穴ぼこだらけの太陽に 僕の涙すい込まれていくように 浴びる 天体の真ん中で路頭に迷う 八方から恒星の光 虹色がとけあって無色 ゆるやかに空…

太陽の塔

煙と灰とに分かれてく 天国に昇る人と 地獄に堕ちる人のあるように ただ見つめる 眺めている 寝ころびながら 窓を開け 喫煙を始める前から 禁煙しているようなものだ 煙草を初めて買ってみた 健康を損ないたくはない ただ見ている 眺めている 呼吸を意識して…

忘れる

名前をよびたいの ふとんのなかで ひとりきりのとき そのために恋をする のかもしれないの ねえわたしに名前をおしえてよ わたしは名前をよびたいの ほんとの名前をおしえてよ わたしは名前をよびたいの 名前をよびたいの ふとんのなかで ふたりきりのとき …

さくら道

涙で空を飛びたいものね ゆっくりと花が咲いていく 緑の上を散歩する 少しだけ浮かびながら 憂鬱なスカートに排気ガスまとわりつく 足首まで血が落ちる 青ざめた空を見あげてみると 足許へ空が逃げていく 信号待ち 見たくもないような 風景がよどんでる 無意…

リア充

組み合わされた言葉など バンドみたいにくだらない いびつなキメラ 牙むきだしてよだれ サッカーしてた ギター弾く 着飾って 彼女いる 音は一つでいい とけあって 光のように 輪郭のない絵画のように

しあわせ

君の時間を僕は食べている 金のオニギリみたくパクパクと食っている 僕の時間も君に食べられる 怒濤の現実に手も足も出ない 時間は僕のおなかをかじる ダルマ落としみたいに 夜が落ちてくる 僕は何度も君を殺す 殺し合う 家の中を虫が飛びまわっていても特に…

湯河原駅から徒歩三分取ったら何が残るの症候群マーチ

湯河原が棚から落ちてガッチャアーン おばちゃんがびっくりしてアラァーン びんびんのそれをどうにもできなくて戸惑ってる五歳児 見て赤くなってハァハァする乳飲み子 とか大量に引き連れてソード振りまわすぼんくら主婦 貧しさが故にビーム身につけて コン…

記念の光

月光は雨雲を照らして 空の世界は真昼のようかもしれない 幽体離脱した僕らはそこで ものの魂を投げ合って交歓する 見えないがあの雲の その粒の一つ一つには 月の光が埋まっているはず 指先で弾いて 解き放ちたくてずっと見つめている 女の子の肩が登場すれ…

燃やす

焦らしてんじゃない、迷ってんだ 君を焼き尽くす術を ガスバーナーよりもアルコールランプよりも 柔らかい炎で あぶって、あぶって、あぶって食べる 天然のタレ、秘境から汲んで 初めまして 闇の中、トンネルの中には必ずコウモリが 濁点求めて飛びまわって…

赤いカーペット

教祖になりたいわけじゃないが もっと寄ってきてくれ 限りない魅力と完璧なイデオロギーに 群れをなして酔って踊れ 俺の論理がかみ砕けるなら 孤独な僕の友達になって もしもあなたが白痴なら 踊り続けて俺の駒になれ 世の中をひっくり返そう 僕たちのような…

新世代

逆立ちしたって届かないぜ 俺だって危ない橋を渡ってんだ タイムマシンでも手に入れてみな そうでなければ覚悟を決めて 山脈みたいな身体から 垂れ流される雪解け水に もう何一つも感じやしない 野花に落ちる滴を飲むのさ 切って落とされる以前の幕を 眺め続…

J-POP

くだらない音楽にメロメロな君に僕は絶望する 薄っぺらの詩に騙されて胸痛める君を僕は愛せるだろうか? 中身のない希望に乗せられて気持ちだけ昂揚させて そうだ何か始めなきゃなんて思ってる君を僕は軽蔑する ふんわりと包まれるような生き方で平和願う じ…

道の名前

思いついて忘れて消えてったフレーズ、 くちびるの端に残り。 心の隅には残り。 頭のどっかに引っかかったまま。 冬の光、誰も殺さず。 歩きながらに日向ぼっこ。 繋ぎ甲斐のあるような手が今、そこに、 飲み干し甲斐のありそうな涙、心の奥に。 銀河に照ら…

日記

本心を隠すために言葉を塗りたくると醜悪になるのでただ正直に素直にいたい僕は困っているのです好きな人が人を殺したんですその人にいまメールを打っています愛してる愛してる愛してる愛してる「あたしもあたしもあたしもあたしも同じ気持ちなの」一緒に逃…

片想い

戦争みたいに片想いぶつけ合う 僕ら弾け飛んだ せっせとドラム缶眼前に積みつづけるような 企まれた秘密の日課 華やぐ毎日 すれ違いのビーム 来ない手紙を待ち続けている あなたから 君からの 揺れ動く恋心 地下水汲み上げてる うなだれて孤独 生きてるの楽…

空を見上げる年頃は 夢は夢のまま美しい 欲と感動を覚えたら 夢は現実になりたがる さじ加減一つ 憧れも恋になる 夢 夢 純真な乙女に囁いて 夢を叶える鍵を渡して 殺す 夢と引き換えた幸せを 二人は育ててく 望遠鏡と図鑑を持って 落とした空を拾ってる

流行語大賞

君は流行語大賞 流行り神のように崇められ バナナやみかんが捧げられ バットでボールカキーン ピューン オーライオーライ 空き地から飛び出した道路にトラック即死ボーイ葬儀 有終の美どうせ甲子園には行けないんだ ドラフトにもかからんし プロにもなれんし…

階段からダンク

浮揚中の階段とび乗って がたぴし崩れ 落ちる前に跳ぶ 届くかな高いゴール 持ってきた言葉 断片的にダンク 酔うほどに胸うずき 胸うずくほどに酔う ドキドキしてキュンキュンして 何も考えられない どうしてあんなことが言えたのだろう 高い高い見果てぬ夢に…

僕は本気

僕は本気です 君を好きだと言ったことも 嫁にしたいと告げたことも 関係ないじゃないか ウワー 君は、君は地上の天使 歴史よ繰り返せ 菩薩、菩薩よ舞い上がれ 夢よ希望よ愛となれ 僕は本気です あなたは二十も年下ですが 愛しているのです 結婚したいです ウ…

わしのちんこ

自慢じゃないが わしのちんこは でかいのだ と言ってじじいが 力むと ズゴゴゴ ゴゴゴゴ 今じゃ、よしお じじいのちんこの先端に 飛びついた孫 宇宙に放りだされ 死にました