2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

恥と要

自分という好きの白釉 万札飛んでく醜い男 愚かしさ毒を慕え 花も枯れ 振り付けがいて 好きなようには踊れない 泣きながらなめらかに 動きながら固まっている 吸い尽くされて 少なくなってゆく 心許ない心のもとに 神秘と邪悪が忍び寄る 新しるのはいいけれ…

ただの文句

自殺を要請する お前に生きてる意味などない 働けば働くほど 野球見て叫び 居酒屋行って叫び 電車乗って叫ぶ なんてこと言ってたら 電車反対向きに乗ってた 慣れないことはしないこった 気を取り直して 肌色のマーチ 共感覚は誰にでもある 記憶が誰にもある…

叶わない恋をした

君がゆえ 君がため おお歌え エル・サルバドール 仮の世に はためかす瞼 良い嘘を僕に 君の身体と シナトラの歌 心踊り 二人の気持ち 長いお別れ 波打つようなカウンターで 四角のケースに丸いものが入ってる いつもそうだね 大事なものをカドが守る 転がっ…

社会不適合

もうわたくしが誰かなど関係ない 鼻がききすぎて犬なのです 足の裏で踏んでたまえ 雀と蝉の合奏を聴け 浅暗い夏 早朝と夕暮れが折り畳まれて わたしはいま待っているんだか 見届けているんだか 長く長くもう遠くから たなびいてくる排気ガスの 尻尾のこげた…

こどもの船

ぼくね今もう子どもなの だからやめてね おねだりしないで また逢いたいなら 求めないでね どれだけ僕が天使でも どれだけ僕が無敵そうでも 大人だったのはむかしの話 もう勘違いしないでね またああやって遊びたいなら 子どもになってまたきてね 本当のほう…

夏のしじまに

嘘のように人のいない真夜中 雨上がりに病み上がり まだ病人の匂いがする 鼻がいかれて 犬が駆け寄ってきた 死にかけた人間は野蛮な味がする 猫のように無表情 みんなでストンと底に座った 蝉は黙る 涼しさと水気に 木々は萌える 今夜だけ空広く 雲間に光る…

セブンスターから

ライター切れていた 何度も何度も 老人が マッチをくれとママに言う 震えた手つきで確実に すべて憶えている 吸う セブンスター