ぜんぶのことがちょっとずつできないので
一所懸命生きている
比喩でもなんでもなく泣きながら
いろんなことを工夫してがんばっている
そしたらいろいろ褒められてうれしい
でも褒められていないと思う
ぜんぜん褒められていない
だってすごいからほめられているのであって
がんばってるからほめられているわけじゃないのだ
がんばってるね
がんばったんだねって言われたいなあ
すべてのことをすごくやるから
すごいねって言われて最高なんだけど
がんばってるよね!ってもっと言われたいという
非常にワガママなことで
ハン!って思う人もいるかもしれないが
仕方ないではないか
褒められたい
褒められていない
困っている
なぜこれを書いているのか?
このままでは死んでしまうからだ
泣いてしまうことを覚悟して
一度文字によって
詩によって整理をつけないと辛くて辛くてたまらなくて
たいへんなことになるように思えるからだ
別に実際そう大変でもないんだろうが
整理をするってそういうことなので
そのためにこういう機能があり
こういう話になっているのだ
みんなのことが大好きだよ
という時のみんなのことを僕は本当に大好きである
救われている
だけど寂しさの消えることはない
むなしいことではありませんか
それではなんのためにみんなのことを好きでいるんです?
わからないけどやっぱり寂しいんだね
寂しいから人を好きになるしかないんだよね
寂しさは消えるものではないし
消すために何ができるでもない
すべきでも もちろんない
あとそういうマイナス起点の話だけでなく
良いものが好きなのだよね
美しい事とか。
漫画とかで知ったことをいつまでも信じているのだよ
前向きにそうしているのである
両方ある もちろん
みんなには大変感謝しておりますが
合ってるとは言い難い
それで孤独から離れられない
だから仲良しという中間のことを考える
僕のことではなく
君のことでもなく
仲良しという中間のことを考えるわけだ
合う合わないではなくて。それは相性という意味ではなく正解という意味だ
誰も正解なんて出してくれない
見つけてくれない
わかってなんてくれない
誤解した優しさがとても嬉しいが辛い
だから優しさがただ機能でしかない仲良しという感じを僕は好むというわけだ おそらく
着物を畳む
畳まずにはおれない
たとうしで包む
泣いたら何故かずっと無視されていた蚊に刺されて驚いている そういうものなのか
もう勘弁してくれよわかったような慰めは
わかってないことを沈黙で示すとか
わからんがなんかあるろうと思う
ううむ まあ そうだな
慎重さ というよりもたぶん 慎重であろうとした様子が きっと僕を幸せにする
それは前向きに仲良くしようと思ってくれた証だから
僕もうそれだけでいいんだよ
なにもわかってくれなくていいしわかろうとしなくていい
すべきでもない
慎重でいよう 一緒に考えていこうと 示してくれるだけでいい
着物を畳み終わった
ぼんやりとして畳み方がわからなくなってなんぎした
泣いたら蚊に刺されたくだりを友達に言ったら
「抵抗しなさそうな人を狙うのかな」と返ってきた
弱そうな奴を狙っているのか!
めっちゃ面白くて爆笑した 友達はいいな 本当にみんなが大好きだ
表題 一所懸命生きているのである
畳み方がわからなくなって泣きそうになっても
一所懸命思い出したり調べたりして畳むのである
そういうことが日々のほとんどすべてなのである
できないことだらけの絶望の中から
アンバランスに飛び出た才覚と
血の滲むような工夫の頑張りで
なんとか社会の外側にしがみついている
それにしてもこれは蚊ではない
もっと恐ろしいものな気がする 腫れがでかすぎる 掻いてもないのに
それともそれも泣いたからなのか?
涙は透明な血なのか?
自然に居てくれるの嬉しすぎるな
黙ってさりげなく
本当にありがとう
強く生きていきますね、これからも
とても嬉しかったです きみの強くなるぞという宣言が
一所懸命生きている人に対して
自分も一所懸命生きますと言ってくれたんだから
(と、僕が解釈できるような一言だったから)
それほど心強いことはないよ
良い涙に変わった
そろそろ寝よう