叶わない恋をした

君がゆえ

君がため

おお歌え

エル・サルバドール

仮の世に

 

はためかす瞼

良い嘘を僕に

君の身体と

シナトラの歌

 

心踊り

二人の気持ち

長いお別れ

波打つようなカウンターで

 

四角のケースに丸いものが入ってる

いつもそうだね

大事なものをカドが守る

転がっていかないように

 

行かないで

このまま寝ていて

また素晴らしく感じ合いたい

 

コーヒーの香り

酒の匂い

したたる鍾乳石

ミルクの味わい

舐めてきたあの舌触り

 

煙草がすべて邪魔をする

記憶を覆い尽くす

ああ形のないものよ

呪いのように自在

 

閉じ込められた

耳を塞げ

目を捨てろ

スイートな銀の気体が

侵入してくる