ふとう

そうなんだよなあ

酔うとるで

今はちゃうけど

忘れちゃってんです

すっかり

すっかりと

 

こっからだって思うのね

どっからだって思うのよ

そう我々の出逢い

圧倒的な導きに

神を神と呼ぶ潔さ

夕暮れ時に夕焼けだって思うこと

 

りんごをかじって

にじむ皮の色

歯の名残

誘惑のような常識は破滅

 

あったらしい

もう二度とない永遠の

仕草を待つ

歩く姿はユリの花

ついてくる月

昨日の昼間の幼いふたり

昨日の夜中のみじかい世界

ぴったりとそよぎ

ひっそりとはまり

暁に鳥

 

ああ、香る

思ったら愛だ

森の中のクヌギの樹液

記憶が頬を焼きあげる

 

抱きしめて停まる

時。

光は永遠と

一瞬の比喩である

 

手と手は繋がる

それぞれの宇宙を歪めて均す

 

遠ざかるふたり

ついてくる月

消える火のように途切れた言葉を

できなかった口づけが証明する

死なない程度に格好良く

死なない程度に格好良く

僕はそれを継ぐ

君のため

君に告ぐ

あんたが永遠

カッコいいようにな

 

去る人は消えぬ

ただ散り沈むのみ

わたしの中に

喰うよりも深く

沁みるより痛く

思春期の魂をかたどった

あんた

それがここにあるならばな

 

死んだ人は知らん

生きる者だけが

ここにいる

ともに居る

降り注ぐわけだ

あまねくな

それは若き日の酒の味

鋭く、ピンと来逢う直観の

交わる焼け付くあの一点

僕たちのであい!

 

君も知るあの子との

初めてのキスより豪華だった

角度において。

どちらも有数に延びて

今ここにある

感謝として散り

また咲いて跳ねる

 

目黒川は美しかろうな

to be

to be あなたは to be

全方位 あらゆれる

おなじよく 等間隔で

包みこむように 閉じていく

 

危険でも匂い立つ

思わなく読む

キラリはねあがり

永遠に虚無

 

詰め込んでいく不可思議さ

あなたは気づかない

やわらかく酒がたく

いま目覚めるのはただ無量

 

to be する仮のこと

闇に連れていくまでの咲き

牙をむきだす約束と

湿った花壇に手を浸す

 

冠と茨

甘くなる あなたのために

ひとみよし 夢の中で

潤いをくれ 縫い直してく

 

同じ窓から見た景色

遠く空から射す光

平等に立ち

揺れ続ける洗礼

 

懐かしいあなたの身体をしばし味わい

またすみかへと戻っていって

舌なめずりの音 ときおりに

竜の流れ 芝の香り

餌付けをしあう動物になる

初のデートは初デート

恋をして

詩を書いて

手を振って

笑み合えば

また会える

口の中

溶け込んだ

立ち尽くす

地蔵菩薩庚申塔

 

風の中に冷たさがあって

コートの内に月がある

街灯の照らす公園の土は

跳ね返し

匂い立つ

 

16の君と18の僕が

一月の橋で待ち合わせていた

 

窓から何でも忍びこめてた

頰にあたれば速度を増した

あなたとわたしの合間にあった

あらゆる川が粒子であった

 

流れる音を

聞き逃しては

わざわざ外へ

拾いに行った

輝く石を

いざなうかおりを

はだしの時も

空回りでも

決して捨てない

長い前髪

 

土よりもビルの明かりがよく見える

大人になって

 

空の高さは変わらないけど