深呼吸

君に会いたかった

美しさのこと、教えてほしかった

今はどこにもいないけど

ずっと望んでいたんです

 

消えていく恋を追って

目またたかせる

 

よろしく さよなら

もう会えないけど よろしく

出会ってもいないけど さよなら

恋を夢見ている

 

僕が今夜、行く先なんて

誰も興味がないだろうけど

だからこそ歩くし

歩ける

ああ、散歩というものがこの世にあるのは

すべての人たちにとって

キッサキになるんじゃないのか

幸福の

 

はあ、知らないものを見て

土を求めて

ゆっくりと行こう

隠れているのはそのままに

見えてないものは、しらんふりして

笑みを浮かべるタイミングだけ

どっかで意識しながらさ

それが優しさってもんだから

ねえ

 

ないかもしれないもの、探しはしない

あるときに「ある」と

ただそう言うだけだ

君と会ったら「君か!」と想おう

知ってる人でも、知らない人でも。

 

さよなら さよなら

大きく息を吸って

ちいさくいつまでもそれを吐いている

そんなことがいっぱいあるんだね

死のこと

さくらももこさんのこと(だけ)ではない。お客さんがまた一人亡くなった。
またというのは、今年に入ってふたりめ、ということ。
どちらも、お客さん、というか、同時に友達でもあって、同業者だったり仕事仲間だったり、同じ趣味や好きなことを共有する人、という感じの相手だ。

 

きょう訃報をきいた人の死にたいしては、先日亡くなった人への思いとだいたい同じだと思う。くわしいことはそのときの日記(HPのほう)に書いてある。
だから、HPにではなくて、こちらのほうに書く。(HPにも、きっとそのうち何かは書くだろう。)


さくらももこさんにたいしても、たぶんだいたい同じだ。
(西原にたいしてだと、ちょっと違う。そのことは書かれたものを読めば完璧にわかるだろう。)

 

なんだろうね。僕が詩を書くというのはこういう時なんだけど、むしろ今はまだそこに至っていない。
そういえば西原くんのことを詩にしたことはないと思う。いつかそういう気分にもなるのだろうか。
いや、直截には書いていないけど、2011年以降の僕の詩のなかにきっとものすごくちりばめられている。
書けない、ということは、常に書いているのだ。僕の場合、この場合は。

 

死と詩って言葉遊びをしたいのでもないが、僕にとったらけっこう近い。

 

生きるということは非常に散文的である。
死ぬことは詩の極地だ。
だからタナトスとかメメントモリって言葉をみんな好きなんだろう。
生きるということが散文的すぎるから、
詩をもとめて死を想うんだ。

 

僕はこの秋34になる。死んだふたりのおおむねあいだくらいの年。

だからなんだということもないが、そういうことを考える瞬間、それは詩、詩情、詩的……なのだと考えている。

文学 前編

あなたがいつも文学であることを

僕は誇りに思います

愛しています

ありがとう

 

触れない

知らない

変わらない

 

うねる色なの

 

直線のからみあった複雑な気分?

いえ、そういうのではなくて

無心に心はふくらんでいく

 

僕はあなたの心の中を泳いでいるようだ

そうだと言うから

そうなのでしょう

 

内心はいつまでも絶対に自由だ

動かなくなるのは身体と

外側の心 それは朽ち果てる

 

あなたはたぶん朽ち果てた結果に

内心が自分に見えてしまって

いま非常に困っている

 

時間に焦ったせいなのです

 

無数にあるのだ

時間なんてもんは

無限にはない

だけど無数にあるものなのだ

 

愛をしよう

恋はいらない

愛をしよう

とけ合おう

手をつなごう

 

同じ事をしよう

僕らの心が重なるところへ

一緒に行きましょう

続きます

ふくらんだ理解

きれいなものは澄んでいる

邪悪なものは色ずんでいる

ほんとうの色はひかりではない

こころもち

ただまっさらななにもないむね


わたしの気持ちはひとごろしと変わりません

とうてい理解ができないでしょう

そのかがやきはふるえています

あんまり複雑だからです


夢に見るなりあなたは言う

夢にみたよとはりきって告げる

わたしはかならず注意したい

ちぎれる前に

持って来なさい


知らないことを知ってることにするために

みんなは頭を使うのだ

それがぼくにはとてもかなしい

どうして澄ましていられないのか?

どうして澄ましていられないのか?


色ばかの世界でカラフルになって

かたちのことを忘れているのだ

すべてのものが当然あって

ごちゃごちゃだけどまっさらなむね


ただなにもないまっさらなむね

理解で僕を君達は叩く

理解した理解した

理解によればあなたは揺れた

震えた

こころをきっとこのようにした

わたしはそうだと理解したのだ!


ああ

転がっているわたくしのむね

ごろごろと死ぬ

わたくしのむね

きれいなものは澄んでいる

ただそれだけの単純な夢


ふとう

そうなんだよなあ

酔うとるで

今はちゃうけど

忘れちゃってんです

すっかり

すっかりと

 

こっからだって思うのね

どっからだって思うのよ

そう我々の出逢い

圧倒的な導きに

神を神と呼ぶ潔さ

夕暮れ時に夕焼けだって思うこと

 

りんごをかじって

にじむ皮の色

歯の名残

誘惑のような常識は破滅

 

あったらしい

もう二度とない永遠の

仕草を待つ

歩く姿はユリの花

ついてくる月

昨日の昼間の幼いふたり

昨日の夜中のみじかい世界

ぴったりとそよぎ

ひっそりとはまり

暁に鳥

 

ああ、香る

思ったら愛だ

森の中のクヌギの樹液

記憶が頬を焼きあげる

 

抱きしめて停まる

時。

光は永遠と

一瞬の比喩である

 

手と手は繋がる

それぞれの宇宙を歪めて均す

 

遠ざかるふたり

ついてくる月

消える火のように途切れた言葉を

できなかった口づけが証明する

死なない程度に格好良く

死なない程度に格好良く

僕はそれを継ぐ

君のため

君に告ぐ

あんたが永遠

カッコいいようにな

 

去る人は消えぬ

ただ散り沈むのみ

わたしの中に

喰うよりも深く

沁みるより痛く

思春期の魂をかたどった

あんた

それがここにあるならばな

 

死んだ人は知らん

生きる者だけが

ここにいる

ともに居る

降り注ぐわけだ

あまねくな

それは若き日の酒の味

鋭く、ピンと来逢う直観の

交わる焼け付くあの一点

僕たちのであい!

 

君も知るあの子との

初めてのキスより豪華だった

角度において。

どちらも有数に延びて

今ここにある

感謝として散り

また咲いて跳ねる

 

目黒川は美しかろうな

to be

to be あなたは to be

全方位 あらゆれる

おなじよく 等間隔で

包みこむように 閉じていく

 

危険でも匂い立つ

思わなく読む

キラリはねあがり

永遠に虚無

 

詰め込んでいく不可思議さ

あなたは気づかない

やわらかく酒がたく

いま目覚めるのはただ無量

 

to be する仮のこと

闇に連れていくまでの咲き

牙をむきだす約束と

湿った花壇に手を浸す

 

冠と茨

甘くなる あなたのために

ひとみよし 夢の中で

潤いをくれ 縫い直してく

 

同じ窓から見た景色

遠く空から射す光

平等に立ち

揺れ続ける洗礼

 

懐かしいあなたの身体をしばし味わい

またすみかへと戻っていって

舌なめずりの音 ときおりに

竜の流れ 芝の香り

餌付けをしあう動物になる

初のデートは初デート

恋をして

詩を書いて

手を振って

笑み合えば

また会える

口の中

溶け込んだ

立ち尽くす

地蔵菩薩庚申塔

 

風の中に冷たさがあって

コートの内に月がある

街灯の照らす公園の土は

跳ね返し

匂い立つ

 

16の君と18の僕が

一月の橋で待ち合わせていた

 

窓から何でも忍びこめてた

頰にあたれば速度を増した

あなたとわたしの合間にあった

あらゆる川が粒子であった

 

流れる音を

聞き逃しては

わざわざ外へ

拾いに行った

輝く石を

いざなうかおりを

はだしの時も

空回りでも

決して捨てない

長い前髪

 

土よりもビルの明かりがよく見える

大人になって

 

空の高さは変わらないけど

ある好きな人と孤独

センチメンタル

そりゃそうだ

 

別になんていうこともない

 

四角四面の壁の中

硬いゼリー

涙と言えばわかりやすいが

誰にもわかってもらえない

 

愛する彼女と手をつなぎ

頭を覆って

抱き合いたい

そんな関係じゃ一生なくても

一生心細いから

 

本当にひとりぼっちだというのだ

弱いあなたもそう思い

僕に助けを求めてるのに

いつも大気が邪魔をするのだ

 

あたためあえば

それですむのに

 

あしたの中に

未定はあるか

夜の散歩は

もう終わるのだ

 

溶けて会いたい

そのように好き

ともかくも夜

ただ単に星

きらきらしたい

ともに願うなら

そうなればいい

それもわたしの

ひとりよがりか

ファッション、考え方、強弱。

君かもしれない

僕かもしれない

だれでもないかもしれないね

 

美しい

清濁を併せ飲む

爆音の徒

 

永遠に未来へ

永遠に古代へ

苦しむ端から飛ばしてく

美人たち

そーださよなら

 

 

音楽に名前はない

区切ってるだけ

 

 

自然

そういうワード

そうじゃなくても

浮かぶワード

 

愛をかたる

本当か?

浮くよな

音なら

メロディ

から誘われるワード

思いつくワード

僕はここには来ないけど

あなたの住所

しっか覚えた

 

音により

音を捨象

僕なりのアート

 

 

横揺れの縦ノリ

スポンテニアスアプローズ

それは自然か? 

 
 

あなたの何かになるのなら

でもこれは葛藤
あなたのことを
抱きしめたい
だって
君はさみしい
誰が見たって
だからこそそう
抱きしめたらすぐ
そのさみしさを持って
どっかに消えるよ
そんなことが誰にでも
できるようならこの世に不幸は
ない
 
きみのさみしさ
有名な悲しみを
2秒で消せると
断言しますが
そんなわけにはいかないもので
契約のように
お店のように
すっきりいくわけ
ないのです
 
だからあなたはもうしばらくだけ
さみしく
かなしい
僕のせいではないのです
あなたがとても若いからです
ひとりの力がないからです
あなたが力をつけるには
よいひとか
わるい人かの協力がいる
僕はいい人でいたいのだ
 
あなたのことを抱きしめたいが
僕は父親でないのです
僕は彼氏でないのです
僕はいい人でいたいのだ
僕はあなたの架空の母親に
できれば
なりたい
 
僕が母親だったなら
あなたに何もしないであげる
僕は1人で
ビジュアル系のコンサートにでも出向くとするよ
手をつないだり
抱きしめたりはもちろんしないし
ラインだって送らない
なにもしないよ
さみしいけれども
きみはどう思う
僕は僕でもいいのだろうか

白のない便りの恩返し

いったいなんの収穫が

僕の

この世の中に起こったか

真夜中に

起こったか

 

さあ音楽は鳴り止んで

だけど僕の身体は止まらないので

そこかしこから猿が出てくるような

コト考えてみて

 

明日はどうしてもやってくるのに

今日になれば少し先延ばし

また明日までの長い時間を

こうして過ごす

 

タイミングを見て

踊る横並びを見て

 

愛しているものからけして少しも離れたくはないんだ

だから大きな涙を盾にしてできれば今日は見ずに過ごしたい

少しも離れないために少しも近づかないでいる

だって僕の好きなものはいつだって僕と等間隔にいるから

 

それで時間は過ぎていく

まわりまわりまわりまわっていく

少しずつ僕の歯は欠けていく

だけど笑顔はいつも絶やさない

 

素敵な

素敵な話を

素敵な僕たちは

やってる

 

あふれてくる

どんどんくる

剥がれ落ちるのではなくって

ふくらんでいく

はりつめていく

はちきれそうなわけではないけど

 

ゆっくり

人生は流れる

時間はずっとここにあるというのに