2024-01-14 月 ヤニクラの心地良き吐き気 空腹にカレーでうがいした よく晴れた冬の夜長に 長いコートが風を縫い 脳が細まり必要な美のみ見える 景色がすべて等間隔である 平たいものは意味を失う 異常な香りの記憶のせいで 空気の揺らぎが味覚に巣食う 胃が熱い 肺は無い 流れる吐息が頬を温め そのまま道路を染めてゆく