2010-01-01から1年間の記事一覧

ゆうれいと包丁

ゆうれいのように冷たいではないか 部屋の中で月光が踊り 揺れ震えて心淋しいからな よっぽど君の名を呼ぼうかと思ったが 隣の部屋からぬうっと起き出てきて 何を言うんだかわかったもんじゃないからな こっそりと泣いたんだ 今夜も包丁の音が台所に響いてい…

世界一有名な危機(2001,2010)

黒い雨がまた降り 空を覆う鳥達 何も見えぬこの地で お前はどこを歩く 丘へ登れよ さぁ 見渡したまえ 絶望の淵を お前は見たか さぁ 何を思うか 祈るのだ すべてを 誰もが 気付いていたのに 生命に 溺れて 知らなかったふり…… わたしはまた歩こう この鳥達と…

分裂とは

ときにイク前からイッてます 意味ですか? エロいです 弓なりの芸術です 覚えたてでもうぎこちなく しかし既存の枠には縛られません 白痴のまま裸で放りだされたら どんなものだって纏えば服です 声ですか? まるで言葉を知る前のようです ずいぶんとタイム…

さよなら武装

君は弱すぎる 身体をボロボロにして 男を撃ち抜く鋭い眼をして 殺気に満ちたオーラを纏う それで襲いかかる男たちに 惨敗し 泣く いつでも持ち歩く 武器を剥き出しにして 鎧を綺麗に磨き 強ければ強いだけ高く 旗印掲げ殺し合う 時に共食い 妖気に笑いながら…

白く茄子

昔の彼女の フォルダ爆発 肉体離れて リビドー陽炎 無機質なエロ画像 無意味なエロい声と 無軌道なエロいその動き 思い出して 射精を目指して ひたすらに汗流す ときおりボーナスのように 自動的なお膳立てを 勇気を出して 明日も動こう 今日を働こう せめて…

死ぬ

大切な君達がいたらいい お金は忌ま忌ましい 仕事が追ってくる 気色の悪いことだ 吐き気がする 涙が出てくる もう死にたい 早く死にたい 大切な君達が幸せならば 生きても死んでも同じこと 大切な君達がとやかく言う前に 僕はともかく死んでおきたい 何も信…

片腕と翼

予言の予定はどこにもないのさ 格好いい単語を探して並べて それが予言だと世迷い言も大概にしろ 詩だってか 可能性も翼であり 想像力も翼であり ばっさばっさと飛べるだろう そうなれば無敵だろう 大きな怪物と化した僕の腕を 切り落としてくれ 僕はもうこ…

鏡の裏側

鏡の裏には 僕はいないのに 殴って壊して 僕を愛している 君の唇に 赤く輝いた 僕の何かを 弾けるほどに 夢を込めて 轟音あげて よろめいた美しい この詩の裏には 殺しの調べが 大人しく笑って 席についている 誤魔化しの勇気を 今日も言えないまま 死にそう…

慣れと忘れ

うるさい音楽で繋がれた 間のない人らの冷たい会議に 追い出され 禁止され 知恵を寄せ合って生き抜いてきたが 慣れと忘れが僕らを捨てる 爆音の人 狂ったように踊る 信頼の汗に輝いて バーベキューでもする いい場所で星を見上げる 無駄だらけの言葉を吐いて…

人が住んでいる

寝静まる前の 遅い夕飯を作る音 そのほかに何も 細長い国道に車はない おばあちゃんが電動自転車で きつい坂を電灯も点けずに登り シャッターの降りない暗い金物屋の二階には まだ白熱灯が窓を照らす 点々と街灯 薄い星あかりと消えた月 瞬く自転車のライト…

無縁

幸せが 育まれて膨らんで 爆発しそうで死にそうで 宇宙まで行きそうなくらい大声で叫び 名前を呼び愛を誓い そして忘れて思い出す 君と会う瞬間は 想い出の荒野に立つ金字塔 鋭く根を張り突き刺さるように胸に生えている 輝く一瞬を窓に映し あの昂揚感を永…

ゆまい

ゆまいつまいすまい コラロイドボタン 用意どん きたらしいかなみかん 一時間程度ゆすい 選んだりひらい ドウランぽいきらい あしばりき 戸惑いの仁丹が 傷痍弾かなりよかまる ちまみろひらひら めらいどきらきら 仲良くなかよし ルールまからぬ一本よいち …

長い名前

それはそれでべつにいいです、僕を愛しながら誰か別の人とセックスをしていたらあなたはいいではないですか。関係ないのだから。世の中はいろいろと、分解できるのですから。それは頭の問題ですからね。よく考えてみたらなんだって理解はできますよ。そうし…

すぎる

歩いてくる音がする世も末だと思う彼はもう死ぬそんななかで僕は何かを思いつくそれを呟くあまりに美しく恥じらいのないたくさんの言葉たち誰に伝えるでもなく口の中で転がって流れていく溶けたチョコレートがたゆまなく彫刻のようにかたどられては見えなく…

雪景色

雪景色雪景色雪景色雪景色とまれとまれこの手ふるえ山奥のにおいクワガタやカブトが集まってくる島にいるみたいこのままひとりで夜通し心しらない道路気まぐれによろこんで一気飲みしますたおれこみあきれきってますよ世界の煩悩に美しいメロディにだまされ…

違う

僕はもう違う 何も一致しない 月明かりに無視されてる すっとすりぬけて服の裏側 照らしてる 僕はどこにもいないんだ だけど帰れない 縛られて動けない 雲のすきま 木々の葉のあいだ のぼってゆきたいな できることならば 違う 絶対に僕は違う どうしよう そ…

あらゆれ蝉

あらゆれ蝉よ あらゆれ よしなにせよ よしなに いびつな心にしみこんで みんな健やかにしてください 昼でなく夜に鳴く 秘密のように歌いましょう 蝉よ蝉よ 愛していますよ 街灯に目もくれず 張り付いて鳴け ミーンミーン ミーンミーンと 文字にできない声を…

ヨロレイヒーセックス

ヨロレイヒー セックス 土瓶にうんこ 広島で 板前売り飛ばし小金稼ぐ コレクター泣く 四番目の妻 睾丸をおっぱいの中にねじこんで ギロチンさえあれば 願いごと叶う 妖怪に会えたら誰に言おうね 信じてくれそうな 子供たちは石を投げるね 大人は優しいが冷た…

くだんねえ

ガキが一番正しくて 会議は終わりさ 何も変わらない日常に 嫌なものがまた増えた

きみたちの 美しき魂が 邪悪な心を 打ち砕いていた あの頃を 思い出しては 枕を濡らす 絶望の闇に支配され 何も見えない 希望しか見えない道を 手探りで まっすぐ歩く きみたちの美しき魂が 邪悪な心を 打ち砕いていた あの頃を思い出して 拳にぎりしめ 目を…

ドバドバ

ドバドバ カップ焼きそばの 湯切りみたいに 並んだちんこから精液が出てくるよ 湯気がたって それが空中で集まって 白い悪魔が生まれたよ ジャジャーン 俺様は悪魔だ 白い悪魔だ どうだわかったか ガハハハ おおお白い悪魔さま お待ちしておりました 儀式に…

ドラえもんとのび太

ドラえもうん のび太やあい なんつって二人は離ればなれになったお互いを探してる そう考えてみただけで 僕は涙が止まらない 本当に泣いてしまう 想像してください そんな二人を ドラえもんとのび太が道路でローラースケートで遊んだり 一緒にお風呂をのぞい…

甲子園

小三の時に憧れて 野球部入って リトルもやって テレビで特集見ただけだった 高校球児が輝いていた 世界で一番かっこいいから こうなりたいなといつも思ってた だから中学も受験した 野球の合間に猛勉強して 名門入って 死ぬ気でエースをもぎ取った 女は寄っ…

忘れっぽい

楽しかったけど 些細だったから 忘れたよ 忘れられたよ なんだってそうだから 仕方ないよね 熱くても冷めるし 鮮やかでも色褪せる 昨日は二度と来ないから 荒野を目指して 歩きながら 少しずつ離れていく 腕がちぎれるか 手を離すか そんな心配も 忘れたよ …

背後から蝉の声が

少年が 虫捕り網片手に 真夜中の裏山に登って 蝉を見つけた いざと狙いをさだめ 虫捕り網を振りかざす その時 背後から蝉の声が ミーンミーン ミーンミーン 少年は驚いて うしろを振り返ると 一本の古い木の肌に 蝉を見つけた いざと狙いをさだめ 虫捕り網を…

カスタム

湯気が立つ 鎧のすき間からな 酔いどれとるもんで 刀振り回す んで後悔するんじゃ 滝のように汗。 息子よ眠いな はやくやりたいな 今からいこうか 許されるのかな 光りたい

セツノーナルからアキラメモード

ドメイン切れで魔法が解けたよ 飛べないがいいかい ごめんね 落とし穴だ いかがわしい看板ばかりだ 夜通しやりたい よく言ってるよ つらいなあ つらいつらい 未だに遠いよ あの日以来もう セツノーナル・デ・カンワー アキラメモードさね すんたんに会いたい…

今どこ

わりとそう 自分が他人にどう思われるかなど 気にしない ここしばらくです 愛されてるから 常に正しいと信じているから おっさんが歩くの見てる 僕も歩いてる もうそれでいいだろう 投げやりじゃなくて 進んでんだよ 清流がやがて濁るのは当たり前だもの な…

ゆららかや

今は死にたい よく聞こえないから 気にかかるならまずは誤解 でも疑わしいなら殺しておくれ 夜じゅうずっと 考え込んでいた 愛のことなど 矛盾をゆるすため 知らないのだろう 誰ひとり だからこんなだ 羽ばたくんだ高く大きく 想像力が 豊かに実る 理屈じゃ…

雪景色

一面の雪景色 心の果てまで 誰かたちの足跡が 吹雪くまで永遠に残る 砂利に染まり 土が混じり よどんだ美なり それでいいから諦めた 知らないならままでいい もう新しくて あの人の力を借りるまでもない 目に映るすべてが超越だから 疑心暗鬼でも白いだけだ…