竜頭蛇尾
竜頭蛇尾に
姿をくらまし
時おりだが顔を見せる
何も変わってないようで
それでも落ち着いてるようで
思い出すこともあるようで
忘れていないあの音楽
流行は
風が吹き過ぎるように
不易の心を
通り抜けていく
殺伐とした荒野から
泉が湧き出てくるように
ふとした瞬間
嵐のあとの静けさへ
放課後のまま
ずっと続いたら
きっと
なにもかもわかるの
空は誰かの
青春を映してる
今も
花びらははぐれ
土にとける
書けなかった手紙があふれ出す
空へ
虹をかけて
宝箱をあけるよ
いつの日か
そよ風
春の陽ざし
新しい想い出たちが
忍び込んでくる場所
心にすみついた翼
誰かのための
空を舞う華火
だって
青春はいちどだけ
楓ふみわけ
冬の扉は大人
ひとり
さみしくなるたび
「好き」がふえる
書けなかった手紙を思い出す
空へ
虹よかかれ
玉手箱をあけよう
未来まで
まっすぐに
月曜日までは
そう
何をしてても
いいんだね
しずかに瞳とじて
翼ひらく桜吹雪
そうか
魔法なんだね
繋がっている暮らし
ずっと
空へ
虹をかけて
宝物をあげるよ
友情から
優しさへ
光を浴びてひとつ
美しさ 花 ひらく 夢
遠く離れていても
このままもうさよならでも
誰かのための空を見上げて今も
放課後のまま
ずっと
詩人だからな
時が止まる
味わっているその時が
等間隔にさせるのだ
喧噪の中
平等を知る
音を白く
色を高く
偉ぶるな
尊きを見よ
よく泳げ
美しくあるように
歩きながらでも聞き分ける
寝転がりながら嗅いでいた
どんな光でも夜のようになる
流れ星の輝くように
詩人だから
その時をいつまでも覚えていられる
このようにいつでも
時間はかかっても永遠という
雪に優先順位はないねえ
ただ詩情にのみ従って
ゆるやかに恋愛も成就して
それでもまだ青春は育ってく
ああ帰ってから思い出す
それでも尊き自分なのだと
なによりまず確認すべし
ここにはここのすべてがあること
変わらない 変わらない?
変わりたい 変わってしまう
変わるから 変わりたくない
変われない 変わっていく
変わろうか 怖いからテレビでも見るかな
怖いなら こちらへおいで
変わらないように 変えてあげましょう
スナップショットで切り取りましょう
人間のようなロボットのような人形のような女の子
冷凍保存で未来へ飛んで
ハートの熱で溶かして起きて
大暴れ 知らないところで
軽い気持ちで 舞いあがれ
変わらない 変わらない
変わりたい 変わってしまえ
変わるから 変わりたくない
変われない 変わっていけ
変わろうよ もう二度と会うこともないから
自由に空を飛べる
自由にものを食べられる
自由に笑ったり泣いたり
自由に遊んでる 今日も明日も2年後も
怖いでしょ 当たり前だよ
変わらないように 変えてきたから
スナップショットで切り取りましょう
まだまだ続けるたのしく続ける永遠に続く女の子
もう二度と会うこともないから
怖いからテレビでも見るかな
踊る人たちは次から次へ
踊る人たちは次から次へ
変わらない 変わらない!
変わりたい 変わってしまった
変わるから 変わりたくない
変われない 変わってきた
変わっても 元に戻ればそれでいいんだけど
雪が溶けてる
陽が出てる
川が流れて魚が見えて
きらめく水面にあめんぼがじぐざぐ
遠くセックス
揺れて漫画
肉体と想像力の距離
横山三国志の冷静
空の無条件な輝き
一歩一歩の尊さよ
通路がときおり果てしなく見える
そのビームが繋がっているのです
幾つもの扉
開いたものもそうでないものも
等しいなら綺麗に
新しくなるそう決まってる
だから
木漏れ日の芸術性を
酒に揺れる頭に乗せて
珍奇なような驚きを
明日への生きる糧にしている
開き
光る
横一列の明らかな
決まりには
どうしても従おう
いつまでそうなのか約束のない
世界を
思い出して
弾けるようなイメージの
わくわくする未知に祈り賭ける
それも
いいけど
想像力を広げていくと
見えないものがちゃんと見えた
それが過去なのか
これからなのか
わからないままで
静かな検討の夜を過ごしていこう
慎重だけど浮き足立って
それでもくちびる噛み締めていた
安定の色を
確定の距離を
一つの言葉ではとても表しきれないような複雑な軌跡を
描いて
また
戻ってくる
必ずここから教科書は広げられる
そうおっしゃるならそうなんでしょうが
僕はあしたも学校だから
ちょっと黙っててくんないか
あすもあさっても勉強だから
どうか許していただきたい
もう眠らなきゃ授業で眠い
いい大学に入るから
すべて勘弁してください
もしも落ちても怒らないでね
受験受験とうるさいよ
僕はそうとうまいってる
せっかく楽しくやっているのに
いい大学に入ります
それですべてはよいのでしょう
入れる自信はぜんぜんないけど
そう言うほかにはないんでしょ
先生はなぜか遊んでくれない
こんなにいいやつだってのに
どうにか僕らは仲良くなりたい
偏差値なんか気にせずに
今夜も静かな時間が終わる
そろそろすずめがないている
何も手につかずこんなんなって
僕の人生どうなんの
いいから僕のことほっといて
さんざん勉強してるから
これ以上なにを求めるの
ぼくは大学はいります
いい大学にはいりますから
それだけ約束しますから
なんの自信もないけどさ
とくに実績ないからさ
模試とか受けなきゃいけなくて
だいぶ疲れた
ヘビーだよ
安心なんて売ってないけど
なんでも買えるのが安心なんで
なんでも買えるまで不安なんでしょ
太陽の陽射しを浴びて
しあわせな暖かさ
彼女の機嫌を伺いながら
散歩に出かけてみるか
どこを歩いても
なにを見かけても
なんて言おうか迷ってる
法律と条例を頭の中で
ずっとずっと復習する
明日への道
踏み外さないように
太陽の陽射しを浴びて
目を細めている
そこには特になにもなくても
未来はそこにしかないのだから
ゆっくり歩いても
少しは急いでも
変わらない笑顔と泣き顔と
冷たい言葉
背中がひやりと絶望してる
さよなら僕の思春期の頃
欲張らずに
なにを捨てても
代わりのものを神に祈るから
終わらない
人生のように
この気持ちどこに行きますか
太陽の陽射しを浴びて
好きなように
歩いたとしても
わからない
この匂い
なんと呼べばいい
素手で捕まる蝶はいないさ
泣き止んだ蝉を潰さないように
そっと素早く包み込むように
奪い去るように
捨ててしまうかのように
掴み取るだけ
蝶になれないで
泣きつかれたら
ただその時を
待つだけ
太陽の陽射しを浴びて
干からびた身体を
湿らせてくれる
何かを待っている
諦めたのでもなくて
はじめから何もなかった
望みなどなく
ひたすらに泣いていた
そしてあなたを求めてた
それだけのことだった
たとえ死んでも
生き続けても
変わることないものがあるなら
それを信じてる
もしも無いなら
なんて思うたび
忘れかけていた
涙を思い出している
もしも会えなかったら
なんて思うたび
忘れかけていた
涙を流してる
太陽の陽射しを浴びて
涙は乾くから
待つことを
諦めないでいる
ただそれだけの
生き方を選ぶのを
ためらいながらも
考え始めている
ためらいながらも
待つことに
憧れてる
数々のトラウマ
どんなに小さくても
花が咲いてる
雪道の涙
風に流される背中と
やたら塩辛い食事
教室の色も
彼女のあの時の嫌な笑顔も
大きく響くあの曲も
どんなに些細なことであれ
重たく苦しく咲き誇る
薄汚い
美談も何もかも
優等生気味だ
逐一痛む