2009-01-01から1年間の記事一覧

ヒッタイト、似合う?

ムラムラ村の村長さん 酔っぱらって投げザーメン 村いちばんのめんこい子 こんだらこたぁ、はじめてだー ムラムラ村の村長さん 正気に返って平謝り 村いちばんのめんこい子 そんだらおらぁ、もろてけろー ムラムラ村の村長さん 周りを見渡しなまつばゴクリ …

夢の中、紫陽花の味サイ

女だてらに 擬態語を研究する 両腕は獰猛な蛇のよう けたたましいあえぎ声をだし おびえながら狂ったふりをする 幽霊がいる 目の前に幽霊がいる 夢のようなひとときを 死神が笑う チアノーゼで倒れる執刀医 悲鳴あげる看護婦さん 驚いて手術室に駆け込んだ患…

理科の窓

生まれが違いすぎるもの だめよ むりよ やめてえ でもあたし窓際に立って 涙に濡れたガラス越しに あなたを見ている 取っ手をあげてカギをあけて 入ってきてどうぞ あたしのはじめてのひとになって あたしのはじめてのひとになって あたしが汚されてしまう前…

プリクラ

あんまりしたことないけれど 君が気持ちよくなるように 炎天下での一大決心 クイズ! 年の差なんて 君はからだ売る商売 商売マジカル頭脳 パワー世界ふしぎ 発見それでは クエスチョンですあんまり したことないけれど君が気持ちよく なるようにカサコソ動き…

よる

ゆうらゆうら どろどろ 黒い髪なびく 夜に満ちる かくかくとポーズとる あたしら ぼんやりとした少年のあなた 今だけはまっすぐに なにかをみてる いつもと違う いつもとちがうよる らんらんとあたし瞳を燃やす ゆっくりとからだ動かす 声がでない でない で…

正しさ

僕は正しさという檻の中でずーっとマンガを読んでいる 一人ぼっちで泣いている 友達は遠い遠い違う檻の中で同じようにマンガ読んでいる 一人ぼっちで泣いている 外の世界ではよだれ垂らしてる みんなよだれ垂らしてる 目からよだれを垂らしてる ジャラジャラ…

恋はくだらない

紙吹雪のように 舞い踊るよ全裸の霊 小さい人たちが笑ってる くねくね細くたなびいて 目の前が真っ白だ 愛せども愛せども セクハラにしかならん それで黙ってる 二八歳と一四歳の間には 女が存在しないのか? グルグルと僕も混ざりたいね 泥団子の中に練り込…

すきなわけ

ぜんぶ絶対に 受け止めてほしいよ 僕が好きなアニメを 好きなそのわけを 僕が好きなまんがを 好きなそのわけを 僕はおたくだからそのようにしか好きだと言えないよごめん 僕は正しくて 美しいものしか愛さない 君がすべてを愛してくれたら 君がいちばん好き…

泥酔状態の女

オンザ泥酔状態の女 泥酔状態の女 やたらの笑顔で 頭はパー 泥酔状態の女 顔中べとべとで 指を遊ばせる 泥酔状態の女オンザ 俺の磁石 くるくるまわって すっぱだかであおむけなんながら ごきゅごきゅ飲む感じ かわいい 泥酔状態の女みてたら俺も飲みたくなる

いぬきが逃がしつる雀の子

頭の先から足の先まで よだれの詰まったカップの中で 転がしてあげる 君のニュアンスがそのままほしい おそらくすべすべ まんじゅうのようなどこかがあって ずぶりと潜らせて 教えこみたい 何も知らんそのがらがらの脳に きちがいじみた妄想を植えつけて 人…

文通

僕たちはもう 終わったんだね 155分間の 長電話のあと 僕たちの文通は いつの間にか途絶えた 155分間の長電話のあとに 書くことなんてなくなってしまった 僕たちは互いに知りすぎた わかることばかりがふえすぎた 155分間の長電話のあとで 告白もしないまま…

どういう神経してんだ

どういう神経してやがんだ 泰葉かおまえは 人類みんながお前の味方か 四面楚歌こじあけたつもりか 八方塞がり忘れたか ほとぼり勝手に醒ましたか こだわってるのは俺だけか 淫乱なる無神経 作為的な無邪気 外堀から買収 じわりじわり じわりじわりだ どうい…

オレンジ

来たるべき 秘密基地 時は来た 空は青。 自堕落さ 五日前 唐突に降る みぞれ雪。 結納の春 色 かおり 夕張メロン。 闇に散る くすりに酔う 信仰 とスライダー。 ガラクタだ 虞美人草 知らぬ間に 整った太陽。 ゆらりゆらり ゆらり… 棒が一本 契約を。

裸で何が悪い

全裸になりたい ちんちんふりまわしてどっか飛ばしたい 道ゆく人の顔面に当てたい そんないたずらな夢想をしている 全裸になりたい さわやかな風を全身に浴びて さわやかな笑顔をみんなに見せたい さわやかな全裸で さわやかなポーズで さわやかなはだ色を子…

白だ。 白だ。白だ。白だ。 白だ。白なんだ。白だ。白に決まってる。 絶対に、白だ。白だ。 白だ。 白だ。 このミルクは、白だ。 今から注ぐのはコーヒーだ、黒だ。 混じり合い、少しずつ少しずつ染まっていくんだ。 染まっていく、染まっていく、染まってい…

proof

壁があった。 確かにそこには壁があった。 ぼくはそれに手を伸ばしてみる。 手首まで壁の中に埋めてみた。 その中は非常なあたたかさで 放射状に波は広がって、水面はぼくの片腕を冷やす。 ぼくは寒さを感じて振り向いた。 風があった。 ぼくは風を拾い上げ…

酔い酔いの大水

酔い酔いの大水 寄りそった二人の大男 右側が左側の耳たぶを噛み 左側が「ウオオ」と喘いで両手をばたばたさせる カラスがかあかあ鳴いている 将来の不安を打ち消すべく左側は 右側の乳首を殴るように掴み えいや グオオ 右側は悶える 二人は口づけを交わし…

美しさは始まる 花の芽のように 白い歯のように ぼくらの手紙の 書き出しのように きょう 春という日 この暑い日に

こんな気持ちじゃ歌えない

こんな気持ちじゃ歌えない こんな気持ちじゃ歌えないよ なんにもないから なにもはじまりはしないから あなたはなんにもくれないし わたしはなんにもほしがらない あなたの言葉はわたしの心を すこしも揺らしはしないから こんな気持ちじゃ歌えない 桜が咲い…

あさがたくるくるぱー

くるくるぱーになろう くるくるぱーになろう かがやきながらてをつないで めいっぱいのばして ひらいて ブンブンまわって いっしょにくるくるぱーになろう るんるんランドでくるくるダンス めまぐるしいつき きんいろのバター ふっときみの しゃがんだいたず…

受験生

捧げるぜ 受験 俺は一生 身も心も疲れ果てず 緩やかに煙草吸い続けて 時間の針が百花繚乱 燻ってる胸の内からブスリ あの日に帰りたいね 万年 受験生気分 捧げるぜ 受験 俺は一生 身も心も疲れ果てず 緩やかにリビドー燃やし尽くし 時間の針が百鬼夜行 燻っ…

生活

なんだか気分はダウナー まるで匂いは腐った魚 籠もる熱気でほとんどサウナ 外は春だがここは真夏かな そろそろ米さえ腐るのを待つ 台所から蛆が沸く季節 生活! 生活! 舞うさくら散り終える前に 生活! 生活! 冷蔵庫のドアを開けはなつ 生活! 生活! し…

買収(2009.4.7)

ウオー 金や物や取り繕った誠意で買えるような ぐにゃぐにゃの関係で身を固めて 防御力アップなんて思ってんじゃねえ 同情だけだ 同情だけだ どろどろの手作業を嫌がってんだろう 土の上から見上げる星を億劫がっていんだろう 両手を広げて何かにぶつかるの…

ユーカリ

冷静になると部屋中にユーカリが充満しているではないか。 何もやる気が起こらないのはこのせいか。 パソコンから突然、鳩時計の音がする。 ウィルスに冒されているのではないのか。 何すれば元気になれるだろう。 頭のねじを外したい。 海へユーカリを還し…

花実

ああー今ごろ僕の知らないところで沢山の大人たちがお酒を飲んでいる。 こんなにも彼らはお酒を飲んでいる。 あんなにも綺麗な桜の下で お腹が空いたから何か食べたい。 お土産として買ってきた青柳ういろうをあけてしまおうか。 ああー火が燃える。火が燃え…

時速四キロの太陽の破片

J・M・バリの小説で 恋の競争に勝つためには 馬車に乗って好きな人のところへ 一番乗りすることが 大事なんだって知った 僕は遅い 時速四キロの長い旅を のんびりと揺れながら ただ清らかな愛を信じている

思い出す

俺が誰だか忘れていたよ 俺はイアーゴー 財布に金を 入れておけ 俺が誰だか忘れていたよ 俺はジョン・シルバー ラムを片手に お前を殺す 俺が誰だか忘れていたよ 俺はシンドバッド 詩人じゃねえ 船乗りだ!

砂利の銀河

自分って「重たい」人間だなあと思う。 筆を持つと口数が多くなる。 愛なる荷重をインクに込めて投げつける。 饒舌な花束を目の前に突きつける。 誰もが同じ速さで歩いているわけではない。 手を繋いでスキップしたら彼女が転んだ。 ああ、野原のような場所…

過剰だから引き算がしたいよ。 でもいくら引き算を続けても どれだけ僕が黙っていても、まだ ゼロよりむこうには行けない。 「中和」とはどういうことなのか? それはゼロとゼロとが寄りそっていることでしかないのだろうか。 もっと揺れたい、波のように、…

朝帰り

透明な豆腐屋と クリーニング屋の窓を通りすぎ がに股の自転車とすれ違う 高架から始発の音