それはもう大きくないよ
ぬかるんだ足元の
どよめいた軽はずみ
水平線の下を見つめて
濁った海の水を飲む
砂漠にいれば幸せだろうか
夜を越えたら忘れられるか
走って行こう
遠くなくても
心臓が震える
たばこのけむりに
血管の引きつる感覚に
酔いどれている
この世の元始
それはもう大きくないよ
ぬかるんだ足元の
どよめいた軽はずみ
水平線の下を見つめて
濁った海の水を飲む
砂漠にいれば幸せだろうか
夜を越えたら忘れられるか
走って行こう
遠くなくても
心臓が震える
たばこのけむりに
血管の引きつる感覚に
酔いどれている
この世の元始
パソコンつけて
ほんの少しだけ
あの日のような
指先
誰にも伝えない
こころのなかに
空をえがいた
星をえがいた
そして川原に
いる気になって
そびえ立つ団地の
明かりを見上げた
気になって
一度もまちがえない
人生なんてない
何度もまちがえた
人生だってない
常に一度のあやまちを
最新のものを背負い込む
その生命
指先
そう思ってた
パソコンをつけて
目をつぶりながら
熱い熱
夏
かんかん照りや
夜の涼しさ
真夜中に帰ったら
お父さんがまだ起きていて
漫才を見てて
一緒に笑った
間違いなんて何もなかった
たったひとつを除いては
いつもひとつの重荷だけ
引きずりながら歩いているだけ
ほんの少し
目をつぶって
思い出せば
行ける
覚えているならどこへでも
こころのなかに
空をえがいた
星をえがいた
ほんの少し
目をつぶって
死亡、酔いよ。
美しくもない夜
見つけられないから
泣いてばかりで
遠く遠く
響きもしない
真空のような隔てられた夜空
梅も桜も
ゆっくりと丁寧に
好きな茶を望み
様々の土地を試して
故郷にはかないはしない
大抵は涙する
意味のない
その行為
微笑みを糧に
そのままで死んでいく未来を憂う
台無しにしてしまうかも知れない
二度と会えないし
交わり方も難しい
一期一会も再会によって
結局
秋風も
すり抜けていく
胃のむかつき
たまっている黄色い質
自分を弄びうる権力を厭って
若い心を愛するのみの
ただそれだけの日常へ
潜りつつ
死を想う。
繰り返すだけだ
愛に満ちても
一度だけの幸福に
騙されてきた
落ちるだろう
祝福はきっと維持だろう
循環するのだ
ここにはとてもいられない
お前をここにはいさせない
笑いながら
殺されるのだ
それをまちながら
全力投球し続ける
ほぼ、奴隷のような
心、
放課後のまま
ずっと続いたら
きっと
なにもかもわかるの
空は誰かの
青春を映してる
今も
花びらははぐれ
土にとける
書けなかった手紙があふれ出す
空へ
虹をかけて
宝箱をあけるよ
いつの日か
そよ風
春の陽ざし
新しい想い出たちが
忍び込んでくる場所
心にすみついた翼
誰かのための
空を舞う華火
だって
青春はいちどだけ
楓ふみわけ
冬の扉は大人
ひとり
さみしくなるたび
「好き」がふえる
書けなかった手紙を思い出す
空へ
虹よかかれ
玉手箱をあけよう
未来まで
まっすぐに
月曜日までは
そう
何をしてても
いいんだね
しずかに瞳とじて
翼ひらく桜吹雪
そうか
魔法なんだね
繋がっている暮らし
ずっと
空へ
虹をかけて
宝物をあげるよ
友情から
優しさへ
光を浴びてひとつ
美しさ 花 ひらく 夢
遠く離れていても
このままもうさよならでも
誰かのための空を見上げて今も
放課後のまま
ずっと