ほんの少し

パソコンつけて

ほんの少しだけ

あの日のような

指先

誰にも伝えない

こころのなかに

空をえがいた

星をえがいた

そして川原に

いる気になって

そびえ立つ団地の

明かりを見上げた

気になって

一度もまちがえない

人生なんてない

何度もまちがえた

人生だってない

常に一度のあやまちを

最新のものを背負い込む

その生命

指先

そう思ってた

パソコンをつけて

目をつぶりながら

熱い熱

かんかん照りや

夜の涼しさ

真夜中に帰ったら

お父さんがまだ起きていて

漫才を見てて

一緒に笑った

間違いなんて何もなかった

たったひとつを除いては

いつもひとつの重荷だけ

引きずりながら歩いているだけ

ほんの少し

目をつぶって

思い出せば

行ける

覚えているならどこへでも

こころのなかに

空をえがいた

星をえがいた

ほんの少し

目をつぶって

描く

君を描く
夢が描く
夢それは
あらゆる観念的なもの

身にまとう温かさ
完璧でなくても

君を描く
それは夢
夢のまた夢
愛を描く

ゆっくりと
端正に組み合わせ
すべての抽象的なもの
その夢の城

織り成され
積み重なって
光を放てば
それは夢

虹の源

君はいる
そこにいる
夢のある場所
あらゆるものの満ちたとき

嘘つきなリーダーたちは消えていく

世の中よ
嘘つきのほうから消えていく
そんな君たちだからこそ
僕は信じる
洗練された青春の
その結晶の輝きを

幸あれ
多すぎる音は無い
平たいリアルの残像は
胸の奥底にあってこそ

芸術を愛でるつもりで
若い娘の生き血をすする
それが自然で
それは哲学

リーダーたちは消えていく
すべてを教育として
置き土産を残して
新しい人へと
降り注いでいった
愛した日々に悔いはない

道を分かれれば
すべては嘘となり
だからこそ前へ進む

宇宙で一番正直だった
あの偉大な人たちが
残酷な嘘つきに転向しても
愛した日々はそこにある
新しい嘘はまた
新たな真実となり
この世のどこかで育んでいく

これからの世界を照らし始めた
この門出に
残された幸なきものたちは
背負わされた種を蒔いていく
いつかその肩に
天使の羽根が残るまで

スクリーン

みんな
ありがとう
僕は大丈夫
輝いている
ときめきを

こころのまるい
君たちは
忙しい

悲しみを赤く
よろこびを青く
巡りゆく
循環のなかで

吐き出すような
笑みをみるより
透明なきみの
秘密を知りたい

今度遊びに行くときは
たとえいなくてもかまわない




だきとならし

死亡、酔いよ。

美しくもない夜

見つけられないから

泣いてばかりで

遠く遠く

響きもしない

真空のような隔てられた夜空

梅も桜も

ゆっくりと丁寧に

好きな茶を望み

様々の土地を試して

故郷にはかないはしない

大抵は涙する

意味のない

その行為

微笑みを糧に

そのままで死んでいく未来を憂う

台無しにしてしまうかも知れない

二度と会えないし

交わり方も難しい

一期一会も再会によって

結局

秋風も

すり抜けていく

胃のむかつき

たまっている黄色い質

自分を弄びうる権力を厭って

若い心を愛するのみの

ただそれだけの日常へ

潜りつつ

死を想う。

繰り返すだけだ

愛に満ちても

一度だけの幸福に

騙されてきた

落ちるだろう

祝福はきっと維持だろう

循環するのだ

ここにはとてもいられない

お前をここにはいさせない

笑いながら

殺されるのだ

それをまちながら

全力投球し続ける

ほぼ、奴隷のような

心、

 

きりさく涙

ときどき女の子は
切り裂いて涙を流す
歌い踊る君の腕に
輝きながら泣いている

無理矢理に
こじ開けるように
優しく這わせる
青い手に

愛のきらめき
恋も安らぎ
幸せの絶頂を知っている
明日もかならず美しく
きっと君は生きている

できること
なんでもする
もしも許してくれるなら

いつでも女の子は
弾けるために心揺らしてる
ほっぺたに涙腺に
空へ伸ばした両腕に

もしかして
どこか遠くへ
悲しみや苦しみや
理解できないあらゆることを
押し込めているのかもしれない

僕は知りたい
何があったの
そんなことはどうでもよくて

どこに向かって
走っていこう
立ち止まって
わけのない時を過ごしています

星のかなたに
鳥のさえずり
花の匂いを覚えてる
明日もかならず美しく
ずっと君は生きている

川の流れに
海の涙を
ぽつりと落とすようなこと

また
会いに行きます

竜頭蛇尾

ブームは去る
竜頭蛇尾
姿をくらまし
時おりだが顔を見せる

何も変わってないようで
それでも落ち着いてるようで
思い出すこともあるようで
忘れていないあの音楽

流行は
風が吹き過ぎるように
不易の心を
通り抜けていく

殺伐とした荒野から
泉が湧き出てくるように
ふとした瞬間
嵐のあとの静けさへ

ずっと友情はつづく

放課後のまま

ずっと続いたら

きっと

なにもかもわかるの

空は誰かの

青春を映してる

今も

花びらははぐれ

土にとける

書けなかった手紙があふれ出す

空へ

虹をかけて

宝箱をあけるよ

君に届け

いつの日か

そよ風

春の陽ざし

新しい想い出たちが

忍び込んでくる場所

心にすみついた翼

誰かのための

空を舞う華火

だって

青春はいちどだけ

楓ふみわけ

冬の扉は大人

ひとり

さみしくなるたび

「好き」がふえる

書けなかった手紙を思い出す

空へ

虹よかかれ

玉手箱をあけよう

未来まで

まっすぐに

月曜日までは

そう

何をしてても

いいんだね

しずかに瞳とじて

翼ひらく桜吹雪

そうか

魔法なんだね

繋がっている暮らし

ずっと

空へ

虹をかけて

宝物をあげるよ

友情から

優しさへ

光を浴びてひとつ

美しさ 花 ひらく 夢

遠く離れていても

このままもうさよならでも

誰かのための空を見上げて今も

放課後のまま

ずっと

友達はつづく

友達はつづく
どこにでもある
ここにしかいない
まるで水のように

明日から
新しい気持ちで生きるだろう
真実は消えず
まるで魚のように

悲しみはやってくる
裏切りは胸をさす
誰だって嘘をつく
信じたことが悔しくて

仮面をかぶった人たちに
目を背けてきた

じっとして
暗闇の中
やがて思い出す
覚えていること

溶けてしまった想い出が
ざわめきのように
安定した波のように
問いかけてくる

わたしはだれだ?と

友達はつづく
どこにでもある
ここにしかいない
まるで水のように

川のせせらぎは優しい
崖を打つ潮は
降り注ぐ雨は
雪は
涙や汗や
あのときの水は

凍えて止まった時の中
氷づけでつづく
血は熱を忘れていない
ほんとうにそうか

轟音が響いて
橋は震える
君に会いに行く
誰か迎えに来てくれる

陽射しを閉じ込める闇よ
それはきっと宝箱のように
仕舞い込まれて
秘密の水晶として飾られるだろう

ボウリングの球のように硬く
闇はチョコレートの甘さで
照りつけるものを封じ込めるのだ
そして熟成されていき
二度と目覚めることはない

友達はつづく
どこにでもある
ここにしかいない
まるで水のように

手のひらに乗るのか
心の中に棲んでいるのか
捜しに行くのか
知らないが確かに

友達はつづく
水は流れる
水はかたまる
水はこの世の中を循環しながら
ときに静かに息をひそめて
地下に
海に
空に
からだの中に

どこにでもある
ここにしかいない
奇蹟を信じた
あの瞬間に
友達はつづく
裏切りをくぐり抜け
忘却を渡り
再会を信じて
虹の弧のように永遠を描く

奇蹟のような
その瞬間を
駆け抜けるように
友達はつづく

洞窟のそばで

みんな
勝手なことを言うけれど
神ならいます
悠久の蓄積の果てに
鎮座ましまして
顧みられぬちりたちを集め
ひとつの形となっています

みえる海
言葉にされない美しさを愛する
人々の足跡がこの道を
作ったのだそうです
もの言わぬ過去も選び抜き
お墓のなかで響いてそうです

闇のしみこむ鳥の巣と
曇りはじめた青空の
海がみえるということです

あしたからのつらい生活
きのうまでの苦しかったこと
毎日の暮らしを支える
がんばりやのみんな
同じです
ここにきて
神ならいます
海がみえるというのです
ぽつりと雨がふってきた