少年時代

忘れないです 見送った 五月の夏の終わりです

白墨の指に残った違和感と

咳き込む乗客にぼくは困ります

 

なぜなのでしょう

過ぎゆくものです

 

縦長の積み木を二つ

その上に三角を一つ

おうちの中にぼくはおります

その中にうずくまっています

 

いついかなる時もあたたかく

いついかなる時も優しかった

 

あなたと過ごした永遠はいつまでもここにありますが

あなたのもとにはもうないのかもしれません

それを確かめられないことだけが悲しみなのでしょう

幸福と平穏は いついかなる時も ここにあります

 

神は恵みをくださいます

遠く太陽の光のように

教えてくれて 育ちます

 

感謝するほどに愛はふくらみ

愛するほどに満ち足りてきました

おかげでぼくは元気です

 

自分の足でたくさんの

長い道に立ち 歩き続けます