五六億と七千万年待ってます
デイリーの明かりが消えるまで
貴方が両手をこうさせて
すいっと
来るまで
殺伐とした部屋です
何もありません
男が一人寝ています
男が一人待っています
窓から見えるデイリーの明かりが
消えてくれるのをただ願う
部屋が華やいでモノも増え
男だけでなく女も寝ていて
カーテンは閉まり
真っ暗闇の中
身体をすり合わせ
声をひねり出し
でもデイリーの明かりは消えることなく
輝く
濡れながら僕は待っている
こんなに華やかな部屋の中で
五六億と七千万年待ち続けます
貴方が両手をこうさせて
すいっと
来るまで