交差点

自殺と幸福がすれ違う地点

何十回と読み返した漫画の上に

僕はひざまずく

祈るべきは既に斜陽

砂漠化した畳が膝を溶かし

ずぶずぶと縁の下へ引きずり込んでいく

妖怪がいる

平面なる救い

照らさない太陽

濡れない雨

死なない身体に

今日も声を上げ

涙を流して

これが幸せと噛み締める

終わらない青春

自殺自殺と喉で繰り返し

そしてまたここに戻ってくる