棒状の光が俺の背骨の代わりになるか

窓から射し込む幾らかの光の筋

彼らにとってはレーザーのように

ぐさりと

ある者は串刺しにされ

ある者は八つ裂きにされ

またある者は失明をする

その光の雨の中で子どもらは

死への恐怖と闘いながら

ひなたぼっこや

鬼ごっこなどに余念がないのだ

年寄りは

泣き叫ぶことなく

縁側で

逃げ出そうとする猫を必死で抱き留め

死のう

と言うのだ

大人たちは皆シェルターの中

爆破スイッチで虫たちを駆逐している

平和に見せかけた0.5世帯のお家で

四十代だけが笑っている

光は放射線状に降り注ぐ

一つ一つが棒状になって

一人一人の人間たちを駆逐していく

地上では血の川が流れ

肉の葉を付けた光の樹木が

必死にメタンを吐き出している

腐食していく

地球と一緒に

あれだけ綺麗な光の粒が

電力に変えられて

アダルトビデオを映し出すのだ