ひとはひとをうらぎるよ
ぼくもきみをうらぎるから
そう約束して十年が
たった
泣きながら
照れて名前も呼べないが
可能性、あらゆる可能性
無限の分岐点
夢の中
君を描く
夢が描く
夢それは
あらゆる観念的なもの
身にまとう温かさ
完璧でなくても
君を描く
それは夢
夢のまた夢
愛を描く
ゆっくりと
端正に組み合わせ
すべての抽象的なもの
その夢の城
織り成され
積み重なって
光を放てば
それは夢
虹の源
君はいる
そこにいる
夢のある場所
あらゆるものの満ちたとき
世の中よ
嘘つきのほうから消えていく
そんな君たちだからこそ
僕は信じる
洗練された青春の
その結晶の輝きを
幸あれ
多すぎる音は無い
平たいリアルの残像は
胸の奥底にあってこそ
芸術を愛でるつもりで
若い娘の生き血をすする
それが自然で
それは哲学
リーダーたちは消えていく
すべてを教育として
置き土産を残して
新しい人へと
降り注いでいった
愛した日々に悔いはない
道を分かれれば
すべては嘘となり
だからこそ前へ進む
宇宙で一番正直だった
あの偉大な人たちが
残酷な嘘つきに転向しても
愛した日々はそこにある
新しい嘘はまた
新たな真実となり
この世のどこかで育んでいく
これからの世界を照らし始めた
この門出に
残された幸なきものたちは
背負わされた種を蒔いていく
いつかその肩に
天使の羽根が残るまで
みんな
ありがとう
僕は大丈夫
輝いている
ときめきを
こころのまるい
君たちは
忙しい
悲しみを赤く
よろこびを青く
巡りゆく
循環のなかで
吐き出すような
笑みをみるより
透明なきみの
秘密を知りたい
今度遊びに行くときは
たとえいなくてもかまわない
ときどき女の子は
切り裂いて涙を流す
歌い踊る君の腕に
輝きながら泣いている
無理矢理に
こじ開けるように
優しく這わせる
青い手に
愛のきらめき
恋も安らぎ
幸せの絶頂を知っている
明日もかならず美しく
きっと君は生きている
できること
なんでもする
もしも許してくれるなら
いつでも女の子は
弾けるために心揺らしてる
ほっぺたに涙腺に
空へ伸ばした両腕に
もしかして
どこか遠くへ
悲しみや苦しみや
理解できないあらゆることを
押し込めているのかもしれない
僕は知りたい
何があったの
そんなことはどうでもよくて
どこに向かって
走っていこう
立ち止まって
わけのない時を過ごしています
星のかなたに
鳥のさえずり
花の匂いを覚えてる
明日もかならず美しく
ずっと君は生きている
川の流れに
海の涙を
ぽつりと落とすようなこと
また
会いに行きます