誰かが言ってた

黒点
低いとこ
ぬるいところ
僕の涙が
落ちてジュウって
溶けるとこ

誰のためでもなく
あなたのために
僕だけを反射して
あなたのために
そんないちにちを
過ごしましたか?

殺そうと
ずっとほうちょうをにぎりしめてる
よくしらないけど
泣いてしまうね

僕たちはいつも抱き合って悲しくて
二人だけになって
その外にあるあらゆるものを
見ないでいたいのかもしれない

愛し合ってる
そのこといがい
証拠はいらない
ただ

ワイングラスにひびが入って
するすると糸のように
抜けていく
そんなものかな
あなたの小指をまた咥えたい
鼻先をくすぐる
ほんのわずかな感触をもういちど
確かめたいな
もうあんなことは忘れてほしい