コロナ

五六億と七千万年待ってます

デイリーの明かりが消えるまで

貴方が両手をこうさせて

すいっと

来るまで

殺伐とした部屋です

何もありません

男が一人寝ています

男が一人待っています

窓から見えるデイリーの明かりが

消えてくれるのをただ願う

部屋が華やいでモノも増え

男だけでなく女も寝ていて

カーテンは閉まり

真っ暗闇の中

身体をすり合わせ

声をひねり出し

でもデイリーの明かりは消えることなく

輝く

濡れながら僕は待っている

こんなに華やかな部屋の中で

五六億と七千万年待ち続けます

貴方が両手をこうさせて

すいっと

来るまで