自然を愛する不届き者は

概念の限界

人間で風穴を開けろ

正しさの不信感

手のひらで拭い去り

 

嫌われた人に会いにゆく

傷ついた心をもって

泣きそうで痛ましく

恥ずかしいまま胸張って

 

あんたはあんたの好みを棒にして持って

貫いた抜け殻を憎しみにして

また強くなるんだな

優しさを捨ててな

 

僕の偽善とあなたの独善

どっちもどっちで結局のとこ

悲しみあってるだけなんだから

せいぜい仲良くしませんか

 

愛するものと信じるものの

その外側に自然があると

自然を愛する不届き者は

案外気づかぬものなのです