記号としてのナターシャ

「ナターシャ」に秘められた記号論的価値

軽率には口にできぬ

「ペペロンチーノ」

そして何よりも「ピスタチオ」

彼らの前には

ルイ・ヴィトン」に秘められた記号論的価値

そんなものなどは灰燼に帰すだろう

「ナターシャ」の孕む美名は

全ての女性を自刃に追い込む

「ナターシャ」

ああ「ナターシャ」よ

共に「ペペロンチーノ」を食し

「ピスタチオ」の流砂に溺れよう

蛍雪に飽き

頭を懸け股を刺す毎に

僕は彼女を思い描いて

蒲団に顔を埋め呟く

「ナターシャ」