2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

会わないで 謝らないで 謝ったって わからないんだから 長い間 忘れるくらい 肌のぬくもりも 空に溶けている 散らばるなら かき集めてよ 泣きながら君は言う 自慢しがちな僕も 気をつけているよ 溢れ出すけれど きゅっと結んで 最大可能の幸せを 川に流すの…

歴史

理屈は捏造できるからね 僕は僕だけの 恋をみているよ 君が誰のこと語って 秘密の人 増やしてもね 経験値なんだよ 年齢じゃないよ 情けなくても ばかにはしないよ もう少しだけ 食べさせてね 横を向いて なめさせてね 夢はいつでも見えるからね 時間じゃない…

まっすぐゴー

いま歩いているこの道が 決して歪んでなんかいなくって 回り道でもなんでもなくって 正しくて正しくて 涙が出るほど美しいんだと 信じながら みずたまりも跳べる 穴ぼこからもはい上がる 生きものたちと語り合い まなび 確かめる 確かめる じっと見つめる指…

再会

わだかまりが水に流れて 涙があいまいに美しい 小さい部屋にほんとうに ひさしぶりのふたり 殴りあったわけでない 罵りあったわけでもない ただずっと ほんとうに長いあいだずっと 会わなかった それだけだった 最後に交わした言葉はたぶん 叫ぶでも 吐き捨…

希望のミハシラ

ハァー 巨大なハシラが青ーい空から どーんと根っこを生やしたよ 病気みたいなまなこになって アリさんみたいに行列つくって ワーギャー叫んで フライパン叩いて バンバン地面をけり上げる これまでおつりの計算すらも 面倒くさがった小市民 オーあれは神の…

友達になろうよ

幽霊さ こっちおいでよ 僕と泣こうよ こんな暗い夜にひとり 勇気を出してる はなをすすって しゃがみ込みながら 目をあけている 静かすぎて 足もとの石ころや 砂の音が じりじりと焦げている ねえねえ 友達になろうよ どうせ何もかも 要らないんだろう ほら…

少女へ

僕のために歌われた言葉が 全世界を経由してまたすべて ここへ帰ってくるような 空気中に解き放たれた愛 霧となって消えた白い吐息 淡い想い届かない 背伸びのしかたもわからない カルシウムおいしくない 泣きそうに無表情な君の 枯れそうな歌 命からがら 逃…

正月

雪が熔けてる ことに気づいた 誰も教えて くれなかったが

遺書に

たったひとつのわずかなことで 幸せなすべてが台なしになる 夢も希望ももう効かない 僕の命をくいとめて

メモ やがて消すぞ。

夜麻みゆき『レヴァリアース』を再読した。 もう何年も読んでいなかったのは、「泣いてしまうから」。同じ理由で再読を控えている人はたぶん世の中にゴマンといる。「何度も読んでいるから感動なんかしないんじゃないか」「今読んだって別に泣いたりはしない…

住宅

集合住宅の四階の 玄関を開けて広がる景色は 川が流れて 線路と橋とガスタンク 遠くに山々が霞んで並び 空が太陽を待っている 世界でいちばん愛してる 集合住宅のベランダの 手摺りに寄り掛かり眺める世界は コンクリートの公園と 遠くにビル群とテレビ塔 友…