違う

僕はもう違う

何も一致しない

月明かりに無視されてる

すっとすりぬけて服の裏側

照らしてる

僕はどこにもいないんだ

だけど帰れない

縛られて動けない

雲のすきま

木々の葉のあいだ

のぼってゆきたいな

できることならば

違う

絶対に僕は違う

どうしよう

そんなふうにできない

堪えられない

人懐っこくて鈍感で

幸せなんです

悪口ばかり

花火と銃声

苛立つ

流星

この世の終わりか

ただの不安か

歴史を学んで

人が嫌いで

うだつ上がらない

もうすぐ燃やされる

違う

不健康でいろんなとこ痛い

心は欠陥だらけ

流されるまま黙ってる

ただ上手い

違うのに

歩いたり走ったり

夢見たり

涙なしに泣けてきたり

川に飛び込んだり

電話できなくて

止まってしまった

ぴたり