然りも足り

焦点を探して真実と真実の間を縫う

彼らは既に訳知り顔で僕に何も教えてはくれない

ただ過去の悦楽を追体験しては

ニヘラ

ニヘラ…

小学生のランドセルを背負って

笑顔の彼女の

実は妖艶な笑顔の

滲み出る液体を舐め

ああ

ああ

したたり落ちるその雫の

叩く音色の調べを奏でては

違う、違う、違う、違う…

舌なめずりをする僕と彼女の

唾液が溶け合って種となり

新たなる肉体の中に宿された変態が

練りあがるのを

今か今かと