愚度バー委

 そう思い立つと、僕にはやらなくてはいけないことが山のようにあった。最初に僕を迷わせたのは、ふたつの選択肢だった。それはエッフェル鉄塔でダルマ落しをするみたいに、土台から崩していく方法と、ショートケーキをいちごから食べたり、ラーメンをチャーシューから食べたりするように、僕という人間を表層から、そして中心から、確実に破壊していく方法だ。僕には、選択権がある。