上昇するには梯子がいるね

持ちきれない骨董品の

古い町

 

あふれて落ちる

もう僕はここにいない

 

すんとした音

なにもない耳に

 

大袈裟なやつだ

指のこと

見つめてごらん

いくらでも増えてゆくだろう

 

吐息の色がここに見えるよ

煙のように渦巻いて

 

夜が止まる

 

稚拙な匂い

思春期みたいにね

踊るようにセックスするよね

 

華々しいお言葉の数々

そりゃどうもあいらしい

とびぬけた美の溌剌な出来心

見かけたら摘むね

そうやって背中から目を閉じるのさ