飛び魚の更に上を往く深海魚、いつの間にか冥界の使者

未来の自分を

ケント紙に描いて

殺したくなって

代わりに誰かを

殴って

いつもそう

まるで去年の

うちのお父さんみたい

どうしても

捨てられないもの

あるんだね

厳密には内臓だけれども

ちっとも機能していないような

そんな透明なものが

僕の

体の中にもあるはずだよね

全く密に

人体なんて

構成されてや

しないんじゃない?

どこかに空気があって

どこかにすき間があいていて

そこから

僕の内臓にもにた

脳味噌なのかな

よくわかんない

どうしても知らないことって

どうしても知ってたいんだけど

僕の肉棒を持ってしても

どんだけこすりつけたって

どんだけとばしてみたってさ

消えるものなんて

ないんだね

強がりみたいに見えるけど

キスしたことくらい、あるよ

なんて言ってる人はいないと思う

僕の作った言葉だから

ほかには存在しないと思う

けれどももしも

いつかどこかのテレビの中で

そんな女を見つけたら

僕は自殺する

僕の命なんて

そんなもんだとも思うし

ロシア的な

悪循環

グロズニーの人たちは

僕が亡命したとして

受け入れてくれるだけの

分別があるのかと

ちょっと心配で

夏至が近づいた

夏至

この日を

人生の中にたとえたら

人生の夏至

人生の夏至

雛罌粟の花

裂けて

壊れて

ああ

僕って鏡で見てると

いい男だね