ここにもう
愛なんてないよ
夢がちぎれて
雲になるだけ
ハイエンド
更地の飛躍
棒の上に立ち
涙を垂らす
気前よく振る
腹立ちの旗に
威勢よく降る
枳殻の花に
疑われて消え
裁縫の箱へ
無くしても無くしても
きりのない針
恥
胸元の底へ
開封済み
すべてはきっと
注がれる夢
溶解してゆく
散らばりを賭けて
真っ直ぐに撃つ
ここでここで
ここでここで
気まぐれに夏
遊興を待つ
水泳は初
時の流れにひたすらに勝つ
ぜんぶのことがちょっとずつできないので
一所懸命生きている
比喩でもなんでもなく泣きながら
いろんなことを工夫してがんばっている
そしたらいろいろ褒められてうれしい
でも褒められていないと思う
ぜんぜん褒められていない
だってすごいからほめられているのであって
がんばってるからほめられているわけじゃないのだ
がんばってるね
がんばったんだねって言われたいなあ
すべてのことをすごくやるから
すごいねって言われて最高なんだけど
がんばってるよね!ってもっと言われたいという
非常にワガママなことで
ハン!って思う人もいるかもしれないが
仕方ないではないか
褒められたい
褒められていない
困っている
なぜこれを書いているのか?
このままでは死んでしまうからだ
泣いてしまうことを覚悟して
一度文字によって
詩によって整理をつけないと辛くて辛くてたまらなくて
たいへんなことになるように思えるからだ
別に実際そう大変でもないんだろうが
整理をするってそういうことなので
そのためにこういう機能があり
こういう話になっているのだ
みんなのことが大好きだよ
という時のみんなのことを僕は本当に大好きである
救われている
だけど寂しさの消えることはない
むなしいことではありませんか
それではなんのためにみんなのことを好きでいるんです?
わからないけどやっぱり寂しいんだね
寂しいから人を好きになるしかないんだよね
寂しさは消えるものではないし
消すために何ができるでもない
すべきでも もちろんない
あとそういうマイナス起点の話だけでなく
良いものが好きなのだよね
美しい事とか。
漫画とかで知ったことをいつまでも信じているのだよ
前向きにそうしているのである
両方ある もちろん
みんなには大変感謝しておりますが
合ってるとは言い難い
それで孤独から離れられない
だから仲良しという中間のことを考える
僕のことではなく
君のことでもなく
仲良しという中間のことを考えるわけだ
合う合わないではなくて。それは相性という意味ではなく正解という意味だ
誰も正解なんて出してくれない
見つけてくれない
わかってなんてくれない
誤解した優しさがとても嬉しいが辛い
だから優しさがただ機能でしかない仲良しという感じを僕は好むというわけだ おそらく
着物を畳む
畳まずにはおれない
たとうしで包む
泣いたら何故かずっと無視されていた蚊に刺されて驚いている そういうものなのか
もう勘弁してくれよわかったような慰めは
わかってないことを沈黙で示すとか
わからんがなんかあるろうと思う
ううむ まあ そうだな
慎重さ というよりもたぶん 慎重であろうとした様子が きっと僕を幸せにする
それは前向きに仲良くしようと思ってくれた証だから
僕もうそれだけでいいんだよ
なにもわかってくれなくていいしわかろうとしなくていい
すべきでもない
慎重でいよう 一緒に考えていこうと 示してくれるだけでいい
着物を畳み終わった
ぼんやりとして畳み方がわからなくなってなんぎした
泣いたら蚊に刺されたくだりを友達に言ったら
「抵抗しなさそうな人を狙うのかな」と返ってきた
弱そうな奴を狙っているのか!
めっちゃ面白くて爆笑した 友達はいいな 本当にみんなが大好きだ
表題 一所懸命生きているのである
畳み方がわからなくなって泣きそうになっても
一所懸命思い出したり調べたりして畳むのである
そういうことが日々のほとんどすべてなのである
できないことだらけの絶望の中から
アンバランスに飛び出た才覚と
血の滲むような工夫の頑張りで
なんとか社会の外側にしがみついている
それにしてもこれは蚊ではない
もっと恐ろしいものな気がする 腫れがでかすぎる 掻いてもないのに
それともそれも泣いたからなのか?
涙は透明な血なのか?
自然に居てくれるの嬉しすぎるな
黙ってさりげなく
本当にありがとう
強く生きていきますね、これからも
とても嬉しかったです きみの強くなるぞという宣言が
一所懸命生きている人に対して
自分も一所懸命生きますと言ってくれたんだから
(と、僕が解釈できるような一言だったから)
それほど心強いことはないよ
良い涙に変わった
そろそろ寝よう
君になりたい
足りなくて困ってる
早くそんなに美しくなりたい
夢を払ってもっと舐めたい
幸福を描き出す
絵筆のように僕は撫でる
一瞬に鮮やかとなり
肌は一層なめらかとなる
夢を支払い
君は裸を売ってくれた
あらゆる手と唇を
そして足を
すべてを使って買い取った
小さな言葉を匙に載せ
君へ放り込んでみた
凄まじく歯が擦れ
耳が壊れてしまいそうだった
甘みと柔らかな舌触りを
僕は無限に卸し続ける
湧き出してくる全身の夢を
不法と知りつつ束にして渡す
一人以上
二人未満
心を閉ざした人だから
孤独の限界めのまえにあるよ
月が在るなら 針は似る
雪が降るから 春は来る
血を匂え 灰を買え
愛の苗 息を吸う
直筆の名 今を去り
未来へと
飛ぶ
島は浮く 人は死に
森は覇気 塗りかえる問いに
満たされて吐く
釣り合わぬ不意
知性なき善人
欲望の封じ込めに躍起
衝動と快楽に弱い
ゆえ反動の作り笑い
知性あふるる悪人は
欲望のそとぼりを埋めてゆく
衝動はない 快楽はじっくり
心の内で密やかに笑う
信仰
知性なき善人の真上に
愛と戒めが降りそそぐ
知性あふるる悪人は
ただ一人きり人を愛し
ただ一人きり誰かを律す
神
ただ密やかに光として在り
我々の指に破られて漏れ
ひとすじ照らす
肌を持たぬ生命は無い
波動のような数のないあたたかみ
あらゆる言葉はそのバリエーション
逆立つように涙が増える
抱いたるで
来やあ
ええだろう
ええが
もうキスはやめる
煙草を吸うから
すべて終わりにしたいんだ
誰も近づかないように
草の香りの人はいない
僕の香りにはあきあきだ
時に女が寄ってくる
それもとびきりいい女
君と僕のあいだ
あるべきは
花の香り
風の香り
土の香り
その他すべてのまっすぐな香り
通り過ぎてゆけ
もう抱きしめることはない
汗も教えない
獣の香りは秘密の場所に
隠す
人間が! お前は終わった
流行り 常識 反吐が出るのだが?
逃げろ逃げろ
遠くへ行け 誰もいないところへ
目の前にある全てのモノを
化けモノと思え!
既知のものを愛すな
未知のものを未知というだけで
憧れるな 馬鹿か?
みんなが好きなものを自動的に嫌いになれ
そのように思える「みんな」を描け
楽器を捨てろ
イヤホンを外せ
口で咥えて
ハンマーでホームラン打て
詩にならない文字を書くな
読むな
勘違いするな
お前の持っている本の中のそれは
一切詩などではない
お前の内から湧き出てくるものそれ以外
何一つ詩ではない
それと共鳴した時にのみ
本の中身が詩となるだけだ
凡庸の海に抱かれ心地良かろう
足掻いているつもりでもあろう
助けてと叫ぶのが気持ちよかろう
涙の味が乾き切る前に
死に背を向けろ
そこに本来の絶望がある
春 四月 新たなる陽射しに
古き悪しきものたちは陰となる
そこから毒矢で狙ってくる
笑顔の下の急所を貫く
二度と抜けない常識の楔!
かっこいいもの
一見まとまっているもの
謎かけのようにスッキリとするもの
すべては嘘だ
本物がそんなに予定調和なはずあるか
逃げろ逃げろ
遠くへ行け より遠くへ
そこにいてはいけない
ここだ と思ったそこが常に墓場
あいつらはいつも狙っている
必ず下から放たれる
足元を見ろ 空ばかり見るな
美しいものをすべて疑え
何もかも消えた後に残るものに目を凝らせ
誰も見ていないものを
誰もまだ知らないものを
ただそれだけを追って孤独になれ
それが辛いならこれまでの全てを忘れて
ただ漂っていればいい
別れを告げろ
若き日の君に
性的女児
非性的女児
知らん花見
退屈の中
なわとびと
キックボードと
大縄跳びと
のこぎりと
知性の多寡
アルコールでならせ
合意に充てよ
小学校の覗きやすいプール
空は広がり
30年やそこら変わらない風景
たびたびの更新
赤ん坊のまま
脳と足だけ
二日酔いの中
錆びて麻痺して動き続ける
クラっとする交通地獄
年度末工事多すぎ
鉄骨見上げた空は曇り
すべては僕のためのもの
両手ぶらりで受け止めとる
気が進まない
理由はない
生理的に無理
優しくできるがしたくない
頰撃つ間合いに誰もない
地獄さながらの雨模様
みなさまもそう思うのだろう
すべてのものが僕に冷たい
あたたかいものなど何もない
死がここに
死がここに
死がここに
明かりがつかないぼんぼりに
閉じ込められて破れない
怖い
不透明さも暗闇も
年重ねればありきたり
何をいまさら恐れるか
頭上の石のあざ笑う
足が切断されるような
内臓を抜かれるような
舌がなくなるような
指が動かなくなるような
虚ろめく
虚ろめたい
虚ろいやすい
俺らの世界
鼻が曲がるほどの悪臭に
足が曲がるほどの悪路に
腰が曲がるほどに悪しき
上半身と下半身
死がここに
死がここに
死がここに
無敵状態で突っ込んでくる
腹の中 臓に成り代わり
触ることもできず
発動もせず
ただ静かに居座っている
ずっとずっとずっと
忘れられない
ただ怖い
ヤニクラの心地良き吐き気
空腹にカレーでうがいした
よく晴れた冬の夜長に
長いコートが風を縫い
脳が細まり必要な美のみ見える
景色がすべて等間隔である
平たいものは意味を失う
異常な香りの記憶のせいで
空気の揺らぎが味覚に巣食う
胃が熱い
肺は無い
流れる吐息が頬を温め
そのまま道路を染めてゆく