終わらない美
触れても触れても溢れ出て来る
ような気がしてる
冷たい肌少しずつぬるまって
また冷えてやがて
大いなる予感
溶け合うような離れるような
夢の世界に落ちてゆく
世界は閉じる
0ミリまで極限へ
本当はわしらの匙加減
でも確かにみんながそう思う
年が明ける
瞬き一つ
隣に誰もいなくなる
黒く染まる草原
月の照らす兎の眼
風を最初に筆で描いたのは
こんな日だったに違いない
君の瞳と僕の瞳に
窓の光が宿る時
二つの家は靡きあう
心の扉が同時に開く