君の誕生日

木漏れ日が雨ばしらのように

スカイツリーと並んで光る

 

ここは魔女の店

パッとコーヒーが出てくる

おかわりもパッと出てくる

さんまのランチはごはんみそしる

すいとん

それに副菜が13品

扉の向こうで小人か妖精がせっせとつくっているのか

指先からパッと出てきているのか

 

あの夜に宿のない君は

うちに来て『饗宴』について語った

離れて肉体を愛であって

それで人のことを少しは信じられたはず

きっと作り直せる

また少しずつ本を読もう

 

それとは違うべつの君の

誕生日さ今日は

たくさんの光

自分なりの人生

みんな集めて幸福になれと

魔法を学ぶ

時間を縮めるのだ

そのため僕はいくらでも長くなる