たとえば僕が春になる

ストーリー落ちていく

ふわりと

地に着かず

跳ねる

 

鹿が歩いているところを想像する

ゆっくりとすればそれで十分に幸福である

 

僕が春になることを試す

じっくりと心で思う

朝が来たらやってみようと思う

 

船が進むとする

小舟だとする

そこに僕がいるとする

それがどこであれ

穏やかであれ

祈りは憎しみとともにはない