to be

to be あなたは to be

全方位 あらゆれる

おなじよく 等間隔で

包みこむように 閉じていく

 

危険でも匂い立つ

思わなく読む

キラリはねあがり

永遠に虚無

 

詰め込んでいく不可思議さ

あなたは気づかない

やわらかく酒がたく

いま目覚めるのはただ無量

 

to be する仮のこと

闇に連れていくまでの咲き

牙をむきだす約束と

湿った花壇に手を浸す

 

冠と茨

甘くなる あなたのために

ひとみよし 夢の中で

潤いをくれ 縫い直してく

 

同じ窓から見た景色

遠く空から射す光

平等に立ち

揺れ続ける洗礼

 

懐かしいあなたの身体をしばし味わい

またすみかへと戻っていって

舌なめずりの音 ときおりに

竜の流れ 芝の香り

餌付けをしあう動物になる