白い砂漠に

二人が面倒臭いから

一人でできる恋を選んだ

二人の繋がる線よりも

頭と身体の繋がる線を

キスがどれだけ心地よくても

所詮は恋した証明で

身体はどうでもわかりやすい

埋もれて見えなくなっていく

必要に迫られ逃げ出す彼ら

欲望が詰め寄り流される彼ら

罪を飲み込み罰を殺して

ここから先が分岐点

雪融けの水を飲めるかい?

信じる力を信じるかい?

なら行こう蜃気楼を抜けて

本当の砂漠へ

つゆの眠る地へ

乳と蜜とのあふれるところへ

何もないこの合間の白さに

赤い絵の具を念力で塗ろう