プラス世代とマイナス世代

生温い絶望ももう忘れかけたマイナス世代の悪意に打たれて

まだ充分に意識のある僕は深く深く考え込んでいる

誰にも悪気なんてなくて

誰もがこれまでを信じているだけ

連日の吐き気とコンプレックス

信じられそうなものは刻一刻と変わっていくから

塩の多い浮く海に委ねて旅をして

忘れられそうなものは何だって一つずつ溶かしていきたい

見慣れた生き物を増やしていくだけのマイナス世代の硬直さ

シンプルは確かに美しいけど

現代の地蔵の美は崩れて溶けて色褪せて

忘れられたところにあるというのに

雨も雪も太陽も

捨ててしまうのが悟りなら

究極に一人だろう

みんなで一人になりなさい

夜道に涙を流すのは誰

夜道に肩を震わせるのは

夜道に胸を熱くさせるのは

その都度全てを忘れているのは

それぞれどっちの人でしょう

プラス世代とマイナス世代は

絶望と希望でひかれあう