どこに誰がいる

うしろに目がある

定期的に噂する

遠くまでさらに遠くまで

勇気のボタン押しに行く

白々しい友達の話

よく聞くわかりやすい答えを待つ

馬鹿にされるのはなかなか慣れない

馬鹿にするのはもう慣れた

ゆりかごに乗るには

免許が要ります

洞窟の先に何がある

自分は誰だと何度も叫んで

何の意味がある

なぜここにいる

なぜここにきた

なぜ知らない

なぜ何も知らない

散り散りになった友達を

探し求める旅をする

どこにもいない誰かを求めて

います

ガムを噛みます

星を見ます

ありありと浮かぶ

その風景に溶け込みたいです

曰く

誰が

どこにもいない

夜になると風が吹くが

それを浴びるのは面倒くさい

どこにもいない

ひび割れた大地に吸い込まれるのを

夢見てる

夢見てます

猛獣使いになりたくて

サーカスに通った日々があった

忘れることはできないので

今でもたまに思い出して

います

キンキンに冷えたジュースを真冬にも飲みたい

あつあつのお茶を真夏にも飲みたい

すべての支配から解き放たれたい

ここから飛ぶのはそういう意味です

ナマ足の冷たさをわすれない

頬の感じたものをすべて

大切にしていたい

もう我慢できない

飽きもせず泣くあの人を思い出す

出せる限りの水分をしぼり出すように

泣いていたあの人を思い出す

わたしはひからびていた

ものを燃やして灰にする

それを想い出にします