信用

一度ではなく

二度でもなく

何度かしていて

ゆっくり笑顔で

何もないように

愛しはじめて

はじめての今に

知らないけれども

そうかもしれない

わからないけれど

ごまかしているのかも

しれないのだから

ただ

君とこの人に何があったって

信用の裏側に書いてある

伏せられたカードが

ダイヤの9なら

場には決して現れない

うつむきながら笑いを殺して

ゲームの行方を支配している

僕らの間の信用は

この伏せられたカードは

僕らの生きたすべての時間を

完璧な絵にして閉じ込めている

ゲームの行方を支配しながら

愛しはじめて

はじめての今に

咲いている

香りと抱いた手の心地と

ゆっくりと

すぎていく時間と

朝をむかえる

繰り返しのなかで