甲子園

小三の時に憧れて

野球部入って

リトルもやって

テレビで特集見ただけだった

高校球児が輝いていた

世界で一番かっこいいから

こうなりたいなといつも思ってた

だから中学も受験した

野球の合間に猛勉強して

名門入って

死ぬ気でエースをもぎ取った

女は寄って来た

肉体の快楽に溺れつつ

恋の甘さに酔いつつも

二言目には野球と言った

それでいいのだと思ってた

女も納得していたはずだ

そうでもないのか

どちらにしても

悲しくて今は涙しか出ない

夢を見ていた

叶うと信じてた

甲子園には行けなかった

行けなくてよかった

一生棒に振るとこだった

だけど明日から

何しよう