近づくと

大切な手紙を

読み返すような手つきで

あなたは

私の身体を一枚一枚めくる

そのたび恥ずかしい声で

ずいぶん鳴く

夜明け前だと時間も

忘れるような薄い闇

雨音に消されて

きぬ擦れも聞こえない

こっそりと匂いを

嗅いでみたときの

甘いなら酔う

酸っぱいなら感じる

二人で作る味

疲れきって横たわる空気