2010-05-25 紅の頬へ 精神異常 ゆらり夕闇 呼ぶ声の質感 洞窟に砂混じる 朦朧としながらも たたえ合う しなやかな声が 語りかけてくる 愛されて育ち 慈しみを知った 泣き顔の彼女の 白い亡霊 ゆるされて もう一度と願うなら そろそろ生きましょう 肉体は破損した たましいが喜びをうたう 恋愛依存 しかし冷静 くちびるから 肉の味はまるで 線路のように続いていく 散歩のようにぶらぶらと その道を這う 優しさが往く