首を吊るための太いロープはここにはない
あったとしたってどこから吊ったら死ねるんだろう
カーテンレールじゃ弱すぎる
初めからこの部屋はそういう仕組みになっているんだね
ドアノブと首にタオルでも巻いて
ウィスキーを飲んだら朝には逝けるけど
週に何度かここにやって来る
僕の大好きな女の子がいる
二人は幸せに生きている
バラ色に輝き愛し合っている
誰も死なない 誰も生まれない 誰もしゃべらない
国に行きたいな
鬼がいたって 悪魔がいたって お化けが出たって
かまわないから
君を知るための強い心が僕にはない
あったとしたってなにから話せば知れるんだろう
この世の言葉じゃ弱すぎる
初めから僕たちはそういう仕組みになっているんだね
二人して首にマフラーを巻いて
ストーブに照らされ朝まで話したけど
死にたいんだっていつも思ってる
愛し合いながら傷を確かめてる
二人は幸せに生きている
バラ色に輝き信じ合っている
誰も死なない 誰も生まれない 誰もしゃべらない
国に行きたいな
鬼がいたって 悪魔がいたって お化けが出たって
かまわないから
顔も見たくない 声も聞きたくない 君を知りたくない 何もしたくない
とても会いたい 二人でいたい 抱き合いたくはない 何もしたくない
誰も死なない 誰も生まれない 誰もしゃべらない
国に行きたいな
鬼がいたって 悪魔がいたって お化けが出たって
かまわないから
誰も死なない 誰も生まれない 誰もしゃべらない
国に行きたいな
鬼がいたって 悪魔がいたって お化けが出たって
かまわないから
そんな国で生きたいんだ