少女へ

僕のために歌われた言葉が

全世界を経由してまたすべて

ここへ帰ってくるような

空気中に解き放たれた愛

霧となって消えた白い吐息

淡い想い届かない

背伸びのしかたもわからない

カルシウムおいしくない

泣きそうに無表情な君の

枯れそうな歌

命からがら

逃げ出しそうな歌

それでも何とか目を背けないで

立ち向かおうと燃えている

昏い瞳

夢よ夢よ

消えていく感性よ

握りしめたら煙となって

すり抜けていく憧れよ