2009-12-30 夜の監視 星も月もきれい だって午前の二時だもの このあたりじゃ世界が一番 美しい時間 車の一つも通らない このあたり本来の空気の匂い 静かで静かで ペットボトルがビンみたい 僕がぜんぜん若いから あの人は平気で服をぬぐ 虫の死んでるこの季節 いつになく猫も大人しい 見えない死体がどれだけここに 転がっていたってわからない 空を見あげてつまずくと そんな想像がふわっと来るのだ かといって 下を向いて歩けば 何をされるかわかったものではない