いつか僕のことを忘れてもセックスフレンドでいられるような温度の予感に安心するんだよ
刷り込むように練り込むように執拗にするのは十年後二十年後を見越してのこと
眠っていても敏感に
亡くなっていても蘇るように
全身全霊こめている
夕焼けは何度も美しい
だからその度に君を呼び出した
見ろと
草の匂い花の色
僕の舌の味
陽の余熱
冷えた星の視線
いつまでも続くならそれだけを知りそれだけを学びそれだけを覚えておけばいい
大差ない
夢も話も歴史も噂も
僕らは未来に溶けて消える
確実に五千年残る遺跡の壁画を深く金槌で刻み込む
職人のように鞭を取り鳴かす
喜ぶまで