太陽

夕陽と朝陽と引き換えに

大切なものを失くしても

結果として今日が

芸術ならば

虫喰いの核心に

情報がなだれ込む

穴ぼこだらけの太陽に

僕の涙すい込まれていくように

浴びる

天体の真ん中で路頭に迷う

八方から恒星の光

虹色がとけあって無色

ゆるやかに空に広がっていく僕だ

ああ 逆方向から日が照らす

もう最後だから見とれていたよ

ここから見える大きな灯りを

本当はもういちゃいけないのに

いつまでもいつまでも突っ立っているよ

だんだんと強くなる朝の光に目を潰されて

それでも涙に守られながら

干上がってしまうのを待っている

警察が来るのを待ちわびている

びっしりと埋められたメモ帳に

乾いたインクと

しみついた魂