階段からダンク

浮揚中の階段とび乗って

がたぴし崩れ

落ちる前に跳ぶ

届くかな高いゴール

持ってきた言葉

断片的にダンク

酔うほどに胸うずき

胸うずくほどに酔う

ドキドキしてキュンキュンして

何も考えられない

どうしてあんなことが言えたのだろう

高い高い見果てぬ夢に

階段からジャンプ

からダンク

などと云う

ふぞろいのソネット

毒々しい顔をして僕は狙うのだ

下心かくすのに必死で

きっと目が死んでる

両腕が明日、どの部分を捜すのか

厚いシャツの内側に半袖のすそから手を入れて

まさぐる、まさぐる、心臓を鷲づかむ

君が好きだ、君が好きだ、君だけが好きだ

夕焼けをみて脳内でジャンプ

くちびるのすき間から入り込んで身体を開き

破裂させてやる

ぶっ壊す

殺す

そういう本音をひた隠しにして

僕はバスケット選手のようにきりりとして不誠実